今年は映画を20本観ると言ったな。あれは嘘だ。
今年20本目の映画、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を観てきました。
「映画を見る前に原作読んどけ」と呪文のようにつぶやかれており、個人的には「そこまでネタバレ禁止を推さなくてもいいんじゃないかな」と思っていたのですが
映画の広告は大々的にバラす戦略を取ったらしく、あれはあれで「そこまでバラさなくてもいいんじゃないかな」と複雑な気持ちになっておりました。
前半はさぁ、主人公が誰で、どうして宇宙に居るのかを徐々に思い出していく部分が楽しさのキモじゃないの?
と、思っていたのですが、映画ではそのあたりだいぶ省略されており、記憶喪失…ですら無いのかもしれない。少なくとも名前は覚えてそう。
わりと早い段階でロッキーとも出会うので、異文化コミュニケーションがメインというか、バディ映画というか、
そういった方向に特化していた感じを受けました。
逆にこれ、原作未読の人大丈夫?
「アストロファージ」とか急に出てきたけど理解出来てる?と少し心配になりました。
SFを期待して行くとちょっと違うかも。
しかし!
映像化されたロッキーの可愛さ、そして私の想像力が足りなくて文章ではイメージが沸かなかった宇宙船、宇宙と星の美しさはとにかく素敵。
トラブルの時でさえ美しい。
そしてライアン・ゴズリングのグレース役がハマってましたね。ちょっと頼りなさ気な感じ、そうそう、イメージしてたグレースはこんな感じだった。
個人的に『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のキモは、グレースの感情の動きだと思うので
その部分がしっかり入っていて満足でした。
2026年3月20日金曜日
2026年3月7日土曜日
『ウィキッド 永遠の約束』を観てきた
良かった。とても良かった。
開始5分で感動していたと思います。
なお2作目は最初からクライマックス状態なので、前作必須ですね。

ちなみにサブタイトルの「For Good」ってどこが永遠の約束なの?と思ったら
「For Good」で「永遠」という意味があるらしく
ウィキッドの場合は「善い方向」とのダブルミーニングにもなっているようです。しかも永遠だから善い方向から二度と変化しないニュアンスがあるとか。
つまり、めでたしめでたし。ってコト?
以下ネタバレを含みますので未鑑賞のかたはバックお願いします。
というわけでウィキッドですよ。
お互い欲しいものがあり、それは自分には無いけれど相手は持っていて
その二人が最初は反目しつつも仲良くなっちゃう。
この時点でオタクの大好物(主語デカ)なのに、物語が進むと友情か?使命か?という究極の二択を迫られるとかもう。
たまんねぇなぁ!!
しかし、舞台版を観た時はあまり気にならなかったのですが
映画版のエルファバは、オズ陛下の欺瞞を暴こうとしているもののやり方が環境活動家じみているというか。
めでたい席に現れてメッセージを残していくだけという。
そのやり方は無理じゃないか〜?と思うものの、社会との関わりを拒否され続けてきた結果なのだと思うと結構苦しいですね。
そして劇中で「善いことをしてきたのにうまくいかない」と嘆くエルファバ。
そうだよね、頑張っても周囲には理解どころか聞いてくれる人もいなくて、その中でも身近な存在である妹と恩師は悪意で解釈しようとするし
孤立したコミュ障の限界を突きつけられているようで、私、たいへん苦しい。
友達多くないと詰みみたいな仕様で動くところもあるしなぁ!?
一人で戦ったら相手にならず、妹のネッサローズを頼ったら拒絶され
前作では「unlimited」と歌っていたのに2作目ではついに力尽きて「I'm limited」と言って限界を吐露するんですよ。
言葉遣いが上手過ぎるよウィキッド!この程度は理解できる英語力があって本当によかった。
一方で、皆から愛されるグリンダは、尊敬しているモリブル先生には徹底的にバカにされ、恋人だと思っていた相手にも去られ
アイドル的な愛情はもらえても本当のところはかなり孤独。
どれだけ傷ついてもみんなの前では愛されグリンダを演じる彼女も強いよ…強すぎるよグリンダ。
もともと政治的なイデオロギーの話には興味が無さそうで、今ある権威に乗っかる事に賛成だった彼女が最終的に支配者を追い払ってオズの体制を変える事になるの
運命のいたずらというか
エルファバがやりたかった事をグリンダがやって、グリンダがやりたかった事をエルファバがやってないか?という気がしております。
作中で、エルファバが「自分は本当に善いことをしてきたのか?」と歌うシーンがあるのですが
一人で考えた自分の中の「善」は、もしかしたら不完全なものなのかもしれない、と言いたいのか?と思うことがありました。
それこそ独善、というやつですね。
正反対の二人が出会ってお互い善い方向に変われた
物語開始時点ならやらなかったであろう行動をお互いした。
それで世界がちょっと善くなって「For Good」とか
物語の構成が上手すぎる…上手すぎるウィキッド!
素晴らしいところが有りすぎて全然まとめられないので、以上。ということで。
開始5分で感動していたと思います。
なお2作目は最初からクライマックス状態なので、前作必須ですね。

ちなみにサブタイトルの「For Good」ってどこが永遠の約束なの?と思ったら
「For Good」で「永遠」という意味があるらしく
ウィキッドの場合は「善い方向」とのダブルミーニングにもなっているようです。しかも永遠だから善い方向から二度と変化しないニュアンスがあるとか。
つまり、めでたしめでたし。ってコト?
以下ネタバレを含みますので未鑑賞のかたはバックお願いします。
というわけでウィキッドですよ。
お互い欲しいものがあり、それは自分には無いけれど相手は持っていて
その二人が最初は反目しつつも仲良くなっちゃう。
この時点でオタクの大好物(主語デカ)なのに、物語が進むと友情か?使命か?という究極の二択を迫られるとかもう。
たまんねぇなぁ!!
しかし、舞台版を観た時はあまり気にならなかったのですが
映画版のエルファバは、オズ陛下の欺瞞を暴こうとしているもののやり方が環境活動家じみているというか。
めでたい席に現れてメッセージを残していくだけという。
そのやり方は無理じゃないか〜?と思うものの、社会との関わりを拒否され続けてきた結果なのだと思うと結構苦しいですね。
そして劇中で「善いことをしてきたのにうまくいかない」と嘆くエルファバ。
そうだよね、頑張っても周囲には理解どころか聞いてくれる人もいなくて、その中でも身近な存在である妹と恩師は悪意で解釈しようとするし
孤立したコミュ障の限界を突きつけられているようで、私、たいへん苦しい。
友達多くないと詰みみたいな仕様で動くところもあるしなぁ!?
一人で戦ったら相手にならず、妹のネッサローズを頼ったら拒絶され
前作では「unlimited」と歌っていたのに2作目ではついに力尽きて「I'm limited」と言って限界を吐露するんですよ。
言葉遣いが上手過ぎるよウィキッド!この程度は理解できる英語力があって本当によかった。
一方で、皆から愛されるグリンダは、尊敬しているモリブル先生には徹底的にバカにされ、恋人だと思っていた相手にも去られ
アイドル的な愛情はもらえても本当のところはかなり孤独。
どれだけ傷ついてもみんなの前では愛されグリンダを演じる彼女も強いよ…強すぎるよグリンダ。
もともと政治的なイデオロギーの話には興味が無さそうで、今ある権威に乗っかる事に賛成だった彼女が最終的に支配者を追い払ってオズの体制を変える事になるの
運命のいたずらというか
エルファバがやりたかった事をグリンダがやって、グリンダがやりたかった事をエルファバがやってないか?という気がしております。
作中で、エルファバが「自分は本当に善いことをしてきたのか?」と歌うシーンがあるのですが
一人で考えた自分の中の「善」は、もしかしたら不完全なものなのかもしれない、と言いたいのか?と思うことがありました。
それこそ独善、というやつですね。
正反対の二人が出会ってお互い善い方向に変われた
物語開始時点ならやらなかったであろう行動をお互いした。
それで世界がちょっと善くなって「For Good」とか
物語の構成が上手すぎる…上手すぎるウィキッド!
素晴らしいところが有りすぎて全然まとめられないので、以上。ということで。
2026年2月11日水曜日
これぞハートフルコメディ『ツーリストファミリー』
低予算の映画が口コミで大ヒット。それが海を超えてやってきた。
…となれば、面白いと相場が決まっております。
おまけに『RRR』のラージャマウリ監督大絶賛という泊付き。
経済破綻したスリランカからインドに密入国したタミル人一家のコメディ映画『ツーリストファミリー』を見てきました。

低予算、という割には、インド映画ファンにはおなじみのヨギバブさんを初め、『タイガー3』や『ジカルタンダ』に出演していた俳優さんが名を連ねているので
低予算…なのか?と少し首を傾げたくなりますが
舞台がほぼ町内で完了するので、ロケとかはあまりお金かからずに作成したのかも。
そう、最初にスリランカからインドに来て以降、動かないんですよ。
なんならスリランカから船に乗って移動するシーンは暗転で済ませているので、
旅や冒険といった要素は削ぎ落とされ、ひたすら人と人が対話するだけの映画です。
他人は信じるな、近所付き合いをするな、人前で喋るな。
何故ならスリランカ出身だとバレてしまうから。
密入国を手伝ってくれた義兄にそう釘を刺されてインドでひっそり暮らそうとするものの、持ち前の人懐っこさと人柄で瞬く間に周囲と打ち解けてしまう密入国一家。
インド映画って良くも悪くもおせっかいというか、町内会の距離が近いんですよね。
私なら絶対あのコミュニティでは暮らせないな、と思いますが、フィクションで見る分には大変面白くて感動的です。
人と人との心温まる触れ合い、人情味溢れる人たち、ああなんて最高なんだ。
…となれば、面白いと相場が決まっております。
おまけに『RRR』のラージャマウリ監督大絶賛という泊付き。
経済破綻したスリランカからインドに密入国したタミル人一家のコメディ映画『ツーリストファミリー』を見てきました。

低予算、という割には、インド映画ファンにはおなじみのヨギバブさんを初め、『タイガー3』や『ジカルタンダ』に出演していた俳優さんが名を連ねているので
低予算…なのか?と少し首を傾げたくなりますが
舞台がほぼ町内で完了するので、ロケとかはあまりお金かからずに作成したのかも。
そう、最初にスリランカからインドに来て以降、動かないんですよ。
なんならスリランカから船に乗って移動するシーンは暗転で済ませているので、
旅や冒険といった要素は削ぎ落とされ、ひたすら人と人が対話するだけの映画です。
他人は信じるな、近所付き合いをするな、人前で喋るな。
何故ならスリランカ出身だとバレてしまうから。
密入国を手伝ってくれた義兄にそう釘を刺されてインドでひっそり暮らそうとするものの、持ち前の人懐っこさと人柄で瞬く間に周囲と打ち解けてしまう密入国一家。
インド映画って良くも悪くもおせっかいというか、町内会の距離が近いんですよね。
私なら絶対あのコミュニティでは暮らせないな、と思いますが、フィクションで見る分には大変面白くて感動的です。
人と人との心温まる触れ合い、人情味溢れる人たち、ああなんて最高なんだ。
皆さんこの映画を見てください。とても良い映画です。
なお私の現実。
ちなみにスリランカのタミル人割合は15%ほどだとか。
彼らもインドのタミル人と同じタミル語を話しているのですが、若干言葉が違っているらしく、映画の中では古語を使って表現しています。
特定の方言をあてるのではなく古語にするのは配慮かな?と思ったのですが
実際にインドのタミル人がスリランカのタミル語を聞くと奥ゆかしい言葉遣いに感じるのだとか。
そして奥ゆかしい字幕は時に笑いを誘うので、これは大正解の字幕だったと思いますね。
この一家はやむを得ない事情でインドに密入国したので、自国が嫌だったわけではない、それを「根を絶たれた」と表現していたのが印象的でした。
私も氷河期、地元で就職できず上京してきた身として、少しながら共感できる気がしました。
それでも彼らは私とは違って新しい場所に新しい根をはる事ができるのでしょう。
……私はできそうにないけど。
あ、こういう時に使うのか、根無し草って。
なお私の現実。
ちなみにスリランカのタミル人割合は15%ほどだとか。
彼らもインドのタミル人と同じタミル語を話しているのですが、若干言葉が違っているらしく、映画の中では古語を使って表現しています。
特定の方言をあてるのではなく古語にするのは配慮かな?と思ったのですが
実際にインドのタミル人がスリランカのタミル語を聞くと奥ゆかしい言葉遣いに感じるのだとか。
そして奥ゆかしい字幕は時に笑いを誘うので、これは大正解の字幕だったと思いますね。
この一家はやむを得ない事情でインドに密入国したので、自国が嫌だったわけではない、それを「根を絶たれた」と表現していたのが印象的でした。
私も氷河期、地元で就職できず上京してきた身として、少しながら共感できる気がしました。
それでも彼らは私とは違って新しい場所に新しい根をはる事ができるのでしょう。
……私はできそうにないけど。
あ、こういう時に使うのか、根無し草って。
2026年1月17日土曜日
『プシュパ 君臨』 を観てきた
1年で映画20本は難しいと言ったな。あれは嘘だ。
なんと、1月だけでインド映画4本観る事になりました。
『プシュパ 君臨』

南インドにのみ自生する高級木材、紅木の密輸をめぐるクライムアクション。
妾の子供で苗字を名乗る事を許されず、貧しい生活を送ってきた男プシュパが持ち前の知恵と力で紅木密輸の世界でのし上がる……
こんなの好きな設定に決まってるじゃないですか。
なおこれは『プシュパ 覚醒』のあらすじとなっており、『プシュパ 君臨』はのしあがった後の話になります。
『プシュパ 覚醒』を見ていなくてもインド映画が好きなら楽しめると思いますが、
知らない人も出てくるし、カタルシスも半減しそうなので、先に『プシュパ 覚醒』を観るのが強くオススメです。
なんと、1月だけでインド映画4本観る事になりました。
『プシュパ 君臨』

南インドにのみ自生する高級木材、紅木の密輸をめぐるクライムアクション。
妾の子供で苗字を名乗る事を許されず、貧しい生活を送ってきた男プシュパが持ち前の知恵と力で紅木密輸の世界でのし上がる……
こんなの好きな設定に決まってるじゃないですか。
なおこれは『プシュパ 覚醒』のあらすじとなっており、『プシュパ 君臨』はのしあがった後の話になります。
『プシュパ 覚醒』を見ていなくてもインド映画が好きなら楽しめると思いますが、
知らない人も出てくるし、カタルシスも半減しそうなので、先に『プシュパ 覚醒』を観るのが強くオススメです。
『プシュパ 覚醒』は一部映画館で上映中です。
2作目である『プシュパ 君臨』 は、プシュパの仲間を州首相に据えるために大規模な紅木の密輸を画策し、因縁の相手シェーカーワト警視と再度大きく激突するのが一番大きいストーリー。
なのですが。シェーカーワト警視との丁々発止、一周まわって「君たち仲良しだろ」と言いたくなるほど、お互いの事を分かっているっていうか…
…君たち仲良しだろ!!
ただこのシェーカーワト警視、武闘派ではないんですよね。
なので『覚醒』の時もそうだったのですが、アクション映画としてやっていくために暴れる相手を別で用意しなければならないわけです。
なのでドンパチやる相手はちょっとブレてしまうのですが、プシュパが乗り越えなければならない課題は一貫して”苗字が無いこと”なので
そこに関連する妻シュリーヴァッリの啖呵とプシュパが神に祈るダンスは圧巻でしたし、カタルシスはちゃんとあります。
今年一番おもしろいインド映画、多分『プシュパ 君臨』になるんじゃないかなという気が。
今年一番を1月に観てしまった…あとは配信が来てくれる事を祈ります。
2作目である『プシュパ 君臨』 は、プシュパの仲間を州首相に据えるために大規模な紅木の密輸を画策し、因縁の相手シェーカーワト警視と再度大きく激突するのが一番大きいストーリー。
なのですが。シェーカーワト警視との丁々発止、一周まわって「君たち仲良しだろ」と言いたくなるほど、お互いの事を分かっているっていうか…
…君たち仲良しだろ!!
ただこのシェーカーワト警視、武闘派ではないんですよね。
なので『覚醒』の時もそうだったのですが、アクション映画としてやっていくために暴れる相手を別で用意しなければならないわけです。
なのでドンパチやる相手はちょっとブレてしまうのですが、プシュパが乗り越えなければならない課題は一貫して”苗字が無いこと”なので
そこに関連する妻シュリーヴァッリの啖呵とプシュパが神に祈るダンスは圧巻でしたし、カタルシスはちゃんとあります。
今年一番おもしろいインド映画、多分『プシュパ 君臨』になるんじゃないかなという気が。
今年一番を1月に観てしまった…あとは配信が来てくれる事を祈ります。
2026年1月2日金曜日
『WAR バトル・オブ・フェイト』を観てきた
私のお正月映画はインド映画、『WAR バトル・オブ・フェイト』からスタートです。
こちらは日本では2020年に公開された『WAR ウォー!!』の続編になります。

ストーリーは別ものなので、前作を観ていなくても大丈夫っちゃ大丈夫なのですが
登場人物のポジションや生存状況が実質『WAR ウォー!!』のネタバレになっているので、どっちも観るつもりなら『WAR ウォー!!』から先がオススメです。
なので以下、前作『WAR ウォー!!』についての実質ネタバレが含まれますのでご注意ください。
『WAR』シリーズの主人公は、インド研究分析局(RAW)に所属するカビール。
インドを裏から操る組織「カリ」の潜入捜査のなか、恩師であるルトラ大佐をやむを得ず殺害してしまう。
カビールの潜入捜査を知らないRAWのメンバーは、ルトラ大佐殺害容疑でカビールを追うための精鋭メンバーを揃える。
その精鋭メンバーの一人ヴィクラムを演じるのが、『RRR』でビームを演じたNTR.Jr。
登場する際に、ご挨拶とばかりに海賊を滅ぼすんですが
その時のド派手な演出とインド映画ならではのケレン味あふれる戦闘シーンは本当に見ものですね。
ああ〜インド映画を浴びたーーーーって感じがします。
なお前作ではインド映画屈指の筋肉俳優が登場していたのですが、長回しワンカットのアクションシーンをこれでもかと見せてくれたので
『WAR』シリーズは俳優さんの良いところを視聴者が見たい形で見せてくれる映画だなぁと思っております。
英語版Wikipediaの批評に
『ウォー2』は、大衆娯楽作品に期待される要素をまさに提供してくれる。現実逃避的な楽しみ、圧倒的なアクションシーン、そして全体として映画館で過ごす楽しい時間だ。
と書いてあったのですが、まさに「それな」状態ですよ。
アクションはどれもこれも素晴らしいのですが、ストーリーが良いかと言われると……悪くないのですが…
主人公サイドの設定を頑張った結果、悪の組織が舞台装置にしかなってない感じがしたかなぁ
まあ、やりたいのはブロマンスとアクションだろうからオッケーです!
という感じでしょうか。
こちらは日本では2020年に公開された『WAR ウォー!!』の続編になります。

ストーリーは別ものなので、前作を観ていなくても大丈夫っちゃ大丈夫なのですが
登場人物のポジションや生存状況が実質『WAR ウォー!!』のネタバレになっているので、どっちも観るつもりなら『WAR ウォー!!』から先がオススメです。
なので以下、前作『WAR ウォー!!』についての実質ネタバレが含まれますのでご注意ください。
『WAR』シリーズの主人公は、インド研究分析局(RAW)に所属するカビール。
インドを裏から操る組織「カリ」の潜入捜査のなか、恩師であるルトラ大佐をやむを得ず殺害してしまう。
カビールの潜入捜査を知らないRAWのメンバーは、ルトラ大佐殺害容疑でカビールを追うための精鋭メンバーを揃える。
その精鋭メンバーの一人ヴィクラムを演じるのが、『RRR』でビームを演じたNTR.Jr。
登場する際に、ご挨拶とばかりに海賊を滅ぼすんですが
その時のド派手な演出とインド映画ならではのケレン味あふれる戦闘シーンは本当に見ものですね。
ああ〜インド映画を浴びたーーーーって感じがします。
なお前作ではインド映画屈指の筋肉俳優が登場していたのですが、長回しワンカットのアクションシーンをこれでもかと見せてくれたので
『WAR』シリーズは俳優さんの良いところを視聴者が見たい形で見せてくれる映画だなぁと思っております。
英語版Wikipediaの批評に
『ウォー2』は、大衆娯楽作品に期待される要素をまさに提供してくれる。現実逃避的な楽しみ、圧倒的なアクションシーン、そして全体として映画館で過ごす楽しい時間だ。
と書いてあったのですが、まさに「それな」状態ですよ。
アクションはどれもこれも素晴らしいのですが、ストーリーが良いかと言われると……悪くないのですが…
主人公サイドの設定を頑張った結果、悪の組織が舞台装置にしかなってない感じがしたかなぁ
まあ、やりたいのはブロマンスとアクションだろうからオッケーです!
という感じでしょうか。
2025年11月22日土曜日
噂の『落下の王国』を見てきた
すごい評判が良いと聞いて、『落下の王国』見てきちゃいました。
映像がびっくりするほど美しかった。
公式のPVによると「映画史に残るカルト的映像アート体験」らしいのですが
それも納得の美しさです。
ネットの情報によるとCG不使用だとか。
だとすると、どうやって撮影したのかちょっとわからないレベルのロケーションとかありましたね。そのくらいの美しさでした。
ストーリーは、スタントで重症を負った青年ロイが、病院内でとある目的を果たすために、少女に作り話を聞かせてその目的を果たそうとするもの。
この作り話部分が劇中劇になっているため、主人公2人は病院の中でも圧倒的スケールの映像美が繰り広げるようになっております。
…とまあ、映像美映像美と言っておりますが
ゲームで言うと”雰囲気ゲー”っぽいなと感じるところもあり
ストーリーとしてはささやかというか、少し分からない部分もあったりして…ロイの元カノと彼女の今カレ?揃ってわざわざ病院に来てロイに会ってないっぽいの何?とか…
少女も問題抱えてそうだけどそっちは?とか…
しかし色々な人から大切にされる映画としての貫禄は確かにありましたね。
たまにはこういう映画も良いですね。
映像がびっくりするほど美しかった。
公式のPVによると「映画史に残るカルト的映像アート体験」らしいのですが
それも納得の美しさです。
ネットの情報によるとCG不使用だとか。
だとすると、どうやって撮影したのかちょっとわからないレベルのロケーションとかありましたね。そのくらいの美しさでした。
ストーリーは、スタントで重症を負った青年ロイが、病院内でとある目的を果たすために、少女に作り話を聞かせてその目的を果たそうとするもの。
この作り話部分が劇中劇になっているため、主人公2人は病院の中でも圧倒的スケールの映像美が繰り広げるようになっております。
…とまあ、映像美映像美と言っておりますが
ゲームで言うと”雰囲気ゲー”っぽいなと感じるところもあり
ストーリーとしてはささやかというか、少し分からない部分もあったりして…ロイの元カノと彼女の今カレ?揃ってわざわざ病院に来てロイに会ってないっぽいの何?とか…
少女も問題抱えてそうだけどそっちは?とか…
しかし色々な人から大切にされる映画としての貫禄は確かにありましたね。
たまにはこういう映画も良いですね。
2025年11月8日土曜日
映画『盤上の向日葵』をみてきた感想(ネタバレあり)
私、原作改変にそんなに厳しいことを言うつもりは無いつもりです。
例えば『容疑者X』の改変とか、良かったと思ってますよ。
でも、改変歓迎、とまで言うつもりは全くありませんし、原作に居ない婚約者とか出てくると「はい来たー、恋愛要素ゴリ押しきたー、うんざりだー」くらいは思いますよね。
なんなら原作は上条と東明のBLすら疑っているので、上条が結婚というのがすでに解釈違いなわけですよ。
というわけで、原作に居ない”上条桂介の婚約者”が追加された、映画版『盤上の向日葵』ですよ。

結論から言うと、めちゃくちゃ良かったです。
子役の子演技うますぎでしょう!
個人的にはこの映画、原作を読んだあとのほうが楽しめる気がします。
以下ネタバレ感想を
小説の映画化で一番不安なのは尺なのですが、『盤上の向日葵』では捜査パートをダイナミックに省略して、回想をうまく使っているし
映像で説明するのが上手なので、上条の父親を一切出さずに育児ネグレクトと虐待の説明が済んでたりします。
なので話のテンポが良く、原作からストーリーが漏れている感じはしませんでした。
原作は上条と東明のBLなどと上で書いておりますが、
原作では東明のろくでもない生き方にどうしても付き合ってしまう上条、という感じがどうにもしたんですよね。
でも映画版は、東明は上条の分身として表現されているように思えました。
上条がプロに挑む時も東明の得意戦法を使ったりしているし。
親が毒親で、環境がクソで、それでも将棋を指している時だけは生きていられたと、二人はその点で同じだったわけですね。
恵まれない環境に居た東明が死に場所として選ぶのが、唯一「人間らしい生活をした」場所、
それが女性と暮らした場所、家に帰ったら家族がいて、ご飯と風呂のある日々だったと語られるのですが
恋愛要素ゴリ押しと思われた婚約者は、「人間らしい生活」を象徴するものだったのね〜〜と、ここでようやく納得できました。
婚約者に対して上条は、自分の父親は唐沢だと語るのも良かったですね。
原作だと唐沢が一生懸命努力したのに、上条はそれらを全部蹴って、大人になって地位と金を手に入れてからも東明に引っ張られ、唐沢が報われないし、だから私にBLを疑われるんだぞという印象がありましたが
映画版だと唐沢が「人間らしいほうの父親」で、上条が考える人間らしい就職先を選んで、地位が無くなっているので毒親が人間らしさをぶち壊しに来るのも納得の行く展開だったなと思います。
で、ラストの改変ですよ。
NHK版といい、映像だとアレ禁止なんですかね?
まあ小説版でも明確にアレしたとは書かれていなかった気がしますが
映画版では明確に向日葵から背を向けて、でも警察を見たわけでもなく、視点が対局者の壬生六冠に移るんですよね。
アレさせないで生かすのは、ペナルティを受けさせるためなのかと思っていましたが
刑事へのピントが合ってないところをみると罪を償う気はあんまり無さそう。
じゃあなぜ改変したのよ〜〜
そこだけちょっと分からないかも。
あと『盤上の向日葵』と言いながら盤上には一切向日葵が咲かない『盤上の向日葵』でありました。
邦画、面白いですね。
例えば『容疑者X』の改変とか、良かったと思ってますよ。
でも、改変歓迎、とまで言うつもりは全くありませんし、原作に居ない婚約者とか出てくると「はい来たー、恋愛要素ゴリ押しきたー、うんざりだー」くらいは思いますよね。
なんなら原作は上条と東明のBLすら疑っているので、上条が結婚というのがすでに解釈違いなわけですよ。
というわけで、原作に居ない”上条桂介の婚約者”が追加された、映画版『盤上の向日葵』ですよ。

結論から言うと、めちゃくちゃ良かったです。
子役の子演技うますぎでしょう!
個人的にはこの映画、原作を読んだあとのほうが楽しめる気がします。
以下ネタバレ感想を
小説の映画化で一番不安なのは尺なのですが、『盤上の向日葵』では捜査パートをダイナミックに省略して、回想をうまく使っているし
映像で説明するのが上手なので、上条の父親を一切出さずに育児ネグレクトと虐待の説明が済んでたりします。
なので話のテンポが良く、原作からストーリーが漏れている感じはしませんでした。
原作は上条と東明のBLなどと上で書いておりますが、
原作では東明のろくでもない生き方にどうしても付き合ってしまう上条、という感じがどうにもしたんですよね。
でも映画版は、東明は上条の分身として表現されているように思えました。
上条がプロに挑む時も東明の得意戦法を使ったりしているし。
親が毒親で、環境がクソで、それでも将棋を指している時だけは生きていられたと、二人はその点で同じだったわけですね。
恵まれない環境に居た東明が死に場所として選ぶのが、唯一「人間らしい生活をした」場所、
それが女性と暮らした場所、家に帰ったら家族がいて、ご飯と風呂のある日々だったと語られるのですが
恋愛要素ゴリ押しと思われた婚約者は、「人間らしい生活」を象徴するものだったのね〜〜と、ここでようやく納得できました。
婚約者に対して上条は、自分の父親は唐沢だと語るのも良かったですね。
原作だと唐沢が一生懸命努力したのに、上条はそれらを全部蹴って、大人になって地位と金を手に入れてからも東明に引っ張られ、唐沢が報われないし、だから私にBLを疑われるんだぞという印象がありましたが
映画版だと唐沢が「人間らしいほうの父親」で、上条が考える人間らしい就職先を選んで、地位が無くなっているので毒親が人間らしさをぶち壊しに来るのも納得の行く展開だったなと思います。
で、ラストの改変ですよ。
NHK版といい、映像だとアレ禁止なんですかね?
まあ小説版でも明確にアレしたとは書かれていなかった気がしますが
映画版では明確に向日葵から背を向けて、でも警察を見たわけでもなく、視点が対局者の壬生六冠に移るんですよね。
アレさせないで生かすのは、ペナルティを受けさせるためなのかと思っていましたが
刑事へのピントが合ってないところをみると罪を償う気はあんまり無さそう。
じゃあなぜ改変したのよ〜〜
そこだけちょっと分からないかも。
あと『盤上の向日葵』と言いながら盤上には一切向日葵が咲かない『盤上の向日葵』でありました。
邦画、面白いですね。
2025年11月1日土曜日
30年前のトレンディな映画『DDLJ 勇者は花嫁を奪う』
海外の映画が日本にやってくる時、映画についた邦題はなにかと話題になりがちです。
インド映画ならすぐに「踊る◯◯」になりがち。とか。
そこにきて今回の映画は、最初に日本で公開された時の放題が
『シャー・ルク・カーンのDDLJラブゲット大作戦』
日本の公開が1999年で、その頃私はインド映画は見て無かったので、当時の反応は分からないものの
映画館内で漏れ聞いた話によると、結構邦題に反発があったとか。
その映画が邦題を新たに、『DDLJ 勇者は花嫁を奪う』として1週間限定公開。
これ、見たかったんですよねぇ。

で、見た結果。
…………これは、『ラブゲット大作戦』、そんなに悪い邦題じゃなかった気がする…
というのも、主人公のラージ(シャー・ルク・カーン)がけっこうなお調子者で、あまり力に頼るタイプではないので、私はあまり勇者ってイメージ無いかも。
運動ができる事がアピールされていたけれど勉強はからっきしで、不良…と言う程でもないもののちょい悪で、
ああー90年代ってこういう主人公多かった気がするーーーーー
という、妙に懐かしい気持ちになりました。
ただこのヒーロー像、当時はたいへん斬新だったらしく、
DDLJが売れに売れて王道になってしまったために普遍的に見える現象が起こっているようです。
ストーリーは、ロンドンで暮らすインド人のシムラン(カジョール)は親が決めた知らない人との結婚が決まり、結婚前に1ヶ月間、ヨーロッパ旅行に出かける。
その旅行でラージと出会い恋に落ちてしまい、親が決めた結婚を阻止しようとする。
ラブストーリーは割と長期間楽しめるものの、30年前の映画を今見ても十分楽しめるって凄いですね。
と同時に、2020年を過ぎても新作インド映画の中に、頑固オヤジや親が勝手に結婚を決めて知らない人と結婚する話が登場するのも凄いというか。
社会があまり変わっていない事も思い出させてくれますね。
初見で今見ると、興奮というより王道ものを見たなぁという安心感のほうが強いんですよね。
これがインド映画のゾルトラークかぁ〜
という気がする。
インド映画ならすぐに「踊る◯◯」になりがち。とか。
そこにきて今回の映画は、最初に日本で公開された時の放題が
『シャー・ルク・カーンのDDLJラブゲット大作戦』
日本の公開が1999年で、その頃私はインド映画は見て無かったので、当時の反応は分からないものの
映画館内で漏れ聞いた話によると、結構邦題に反発があったとか。
その映画が邦題を新たに、『DDLJ 勇者は花嫁を奪う』として1週間限定公開。
これ、見たかったんですよねぇ。

で、見た結果。
…………これは、『ラブゲット大作戦』、そんなに悪い邦題じゃなかった気がする…
というのも、主人公のラージ(シャー・ルク・カーン)がけっこうなお調子者で、あまり力に頼るタイプではないので、私はあまり勇者ってイメージ無いかも。
運動ができる事がアピールされていたけれど勉強はからっきしで、不良…と言う程でもないもののちょい悪で、
ああー90年代ってこういう主人公多かった気がするーーーーー
という、妙に懐かしい気持ちになりました。
ただこのヒーロー像、当時はたいへん斬新だったらしく、
DDLJが売れに売れて王道になってしまったために普遍的に見える現象が起こっているようです。
ストーリーは、ロンドンで暮らすインド人のシムラン(カジョール)は親が決めた知らない人との結婚が決まり、結婚前に1ヶ月間、ヨーロッパ旅行に出かける。
その旅行でラージと出会い恋に落ちてしまい、親が決めた結婚を阻止しようとする。
ラブストーリーは割と長期間楽しめるものの、30年前の映画を今見ても十分楽しめるって凄いですね。
と同時に、2020年を過ぎても新作インド映画の中に、頑固オヤジや親が勝手に結婚を決めて知らない人と結婚する話が登場するのも凄いというか。
社会があまり変わっていない事も思い出させてくれますね。
初見で今見ると、興奮というより王道ものを見たなぁという安心感のほうが強いんですよね。
これがインド映画のゾルトラークかぁ〜
という気がする。
2025年9月6日土曜日
インド映画豪華キャストで送る『銃弾と正義』
インド警察における「エンカウンター」とは。
凶悪犯に対して、逮捕・起訴・裁判などの手続きを省略して、警察官が犯罪現場で射殺する〈特例射殺〉(公式HPより引用)
では果たしてエンカウンターは正義なのか?その人、本当に犯人だった……?
という問題をテーマにしたインド映画、『銃弾と正義』
テーマも良いんですがキャストが超豪華で、
エンカウンターの名手である警察官をラジニカーント、エンカウンターに懐疑的な判事をアミターブ・バッチャンという、主役級2人のキャスト。
これに加えて『プシュパ』『ヴィクラム』のファハド・ファーシル、『バーフバリ』のラーナー・ダッグバーティまで登場。
豪華〜〜〜
なお、映画の中ではダメ組織として描かれがちなインド警察なので「エンカウンター」に関しても、よからぬ運用がされております。
このあたりは『ヴィクラムとヴェーダ』でも見ましたね。
加えて捜査が杜撰。
「エンカウンター」制度の賛否は色々あるかと思いますが、映画に出てくるインド警察にお任せする制度としては、私はちょっと怖く感じますかねー…
と、骨子かと思われる「エンカウンター」の賛否についての話は実は前半でほぼ決着が付いてしまい、後半はさらなる問題が出てくるわけですが…
個人的には少し話題が散漫に感じたので、前半のほうが面白く感じました。
全体通して、ファハド・ファーシル演じるバッテリーがものすごく気に入りました。みんな好きでしょバッテリー(主語デカ)
凶悪犯に対して、逮捕・起訴・裁判などの手続きを省略して、警察官が犯罪現場で射殺する〈特例射殺〉(公式HPより引用)
では果たしてエンカウンターは正義なのか?その人、本当に犯人だった……?
という問題をテーマにしたインド映画、『銃弾と正義』
テーマも良いんですがキャストが超豪華で、
エンカウンターの名手である警察官をラジニカーント、エンカウンターに懐疑的な判事をアミターブ・バッチャンという、主役級2人のキャスト。
これに加えて『プシュパ』『ヴィクラム』のファハド・ファーシル、『バーフバリ』のラーナー・ダッグバーティまで登場。
豪華〜〜〜
なお、映画の中ではダメ組織として描かれがちなインド警察なので「エンカウンター」に関しても、よからぬ運用がされております。
このあたりは『ヴィクラムとヴェーダ』でも見ましたね。
加えて捜査が杜撰。
「エンカウンター」制度の賛否は色々あるかと思いますが、映画に出てくるインド警察にお任せする制度としては、私はちょっと怖く感じますかねー…
と、骨子かと思われる「エンカウンター」の賛否についての話は実は前半でほぼ決着が付いてしまい、後半はさらなる問題が出てくるわけですが…
個人的には少し話題が散漫に感じたので、前半のほうが面白く感じました。
全体通して、ファハド・ファーシル演じるバッテリーがものすごく気に入りました。みんな好きでしょバッテリー(主語デカ)
2025年8月30日土曜日
映画『8番出口』を観てきた
ほぼインド映画しか観ない私がまさかの邦画。
邦画を観るなら先に大ヒット『国宝』のほうが、話題の映画を順当に観た感じで良いのでは?などと思いながらも何故か『8番出口』を観てきました。
個人的には結構好きでした。
あのストーリーの無いゲームがこんなテーマ性のある映画になるなんて…!
結構流行したので原作ゲームについての説明は不要かと思いますが
映画のほうも、ルール説明はあるものの、そもそも何故そんなルールが存在しているのか?といった話は一切無いので
もし存じ上げない場合は、鑑賞前に実況プレイとか見ておくと理解が早い気がしました。別にネタバレにもなりませんし。
ちなみにゲームのほうにも世界観の説明は無く、「そういうゲームだから」なのですが、事前情報があると突飛さは薄れる気がします。
世界観の説明は無いものの、主人公の迷いについては映画内できっちり説明があり
遭遇する異変の一部が主人公の迷いとリンクしている描写は非常に上手いなと思いました。
8番出口の異変は、通過者の内面を表しているのか…?と理解しかけたところに、まさかの視点変更。
そっち視点もあるの?と、一番テンション上がったところかもしれません。
そして二宮和也氏の演技が上手いのね。
喘息の呼吸とかリアリティあるし、電話の対応も、明確な回答をしていないのになんと答えるのかはわかるし、
それだけに、邦画でよく見かける、絶望とか悲しみとか表現するのに過剰に転げ回ったり叫んだりする演出、そろそろやめてくれないかなーと思いました。
他の演技は素晴らしいのに、そこだけリアクションがバラエティ番組のノリなんですよね。
…まあ今回は、吸入器を捨てるために横転する必要があったから…と、納得することに。
世界観以外にも説明されない不思議現象はあるので、その説明の無さが気になる人は気になるだろうなーと思いますが
私は結構気に入りましたし、配信が始まったらもう1回見て伏線回収チェックとかしたいくらいですね。
最近の邦画、クオリティ高いのかも…と、考えを改めました。
邦画を観るなら先に大ヒット『国宝』のほうが、話題の映画を順当に観た感じで良いのでは?などと思いながらも何故か『8番出口』を観てきました。
個人的には結構好きでした。
あのストーリーの無いゲームがこんなテーマ性のある映画になるなんて…!
結構流行したので原作ゲームについての説明は不要かと思いますが
映画のほうも、ルール説明はあるものの、そもそも何故そんなルールが存在しているのか?といった話は一切無いので
もし存じ上げない場合は、鑑賞前に実況プレイとか見ておくと理解が早い気がしました。別にネタバレにもなりませんし。
ちなみにゲームのほうにも世界観の説明は無く、「そういうゲームだから」なのですが、事前情報があると突飛さは薄れる気がします。
世界観の説明は無いものの、主人公の迷いについては映画内できっちり説明があり
遭遇する異変の一部が主人公の迷いとリンクしている描写は非常に上手いなと思いました。
8番出口の異変は、通過者の内面を表しているのか…?と理解しかけたところに、まさかの視点変更。
そっち視点もあるの?と、一番テンション上がったところかもしれません。
そして二宮和也氏の演技が上手いのね。
喘息の呼吸とかリアリティあるし、電話の対応も、明確な回答をしていないのになんと答えるのかはわかるし、
それだけに、邦画でよく見かける、絶望とか悲しみとか表現するのに過剰に転げ回ったり叫んだりする演出、そろそろやめてくれないかなーと思いました。
他の演技は素晴らしいのに、そこだけリアクションがバラエティ番組のノリなんですよね。
…まあ今回は、吸入器を捨てるために横転する必要があったから…と、納得することに。
世界観以外にも説明されない不思議現象はあるので、その説明の無さが気になる人は気になるだろうなーと思いますが
私は結構気に入りましたし、配信が始まったらもう1回見て伏線回収チェックとかしたいくらいですね。
最近の邦画、クオリティ高いのかも…と、考えを改めました。
2025年8月14日木曜日
タイトルは硬めだけど面白いよ『我ら〜愛の継承〜』
インド映画は「身内ネタ」が多いと感じます。
映画内で映画を観るシーンが多いし、映画のセリフやタイトルが引用されるシーンが多い。
加えて、祖父の代から俳優一家、みたいなご家族が多いので、本当に「家族」という単位での身内ネタが登場するんですよ。
突然モノクロのおじさんが映ったぞ、と思ったら主演の祖父(故人)だった。とか。
深みにはまればはまるほど、その身内ネタが効いてくる半面、内情をよく知らないと刺さるスポットを逃してしまうので、楽しさの一つであると同時にデメリットもあるな。と思っております。
今回観に行ったのはその身内が極まった映画『我ら〜愛の継承〜』
祖父、父、息子の3人が主演、ダンスの振り付け母、ファミリーが制作というなかなか身内で固められた映画です。
6歳の時に交通事故で両親を亡くしたビットゥはある日、死んだ父親そっくりの若い男に遭遇。
彼は父の生まれ変わりだと信じていると、母にそっくりな女性とも遭遇して
この二人を今世でも結婚させようと画策。
時を同じくしてビットゥを死んだ父の生まれ変わりだと信じる80歳の老人が現れ…
と、輪廻転生の入れ子状態。
インド、わりと親には服従みたいなところもあり…この映画では幼くして親を亡くしているので余計に”親”がやる事に甘い。
ビットゥも老人も相手に「死んだ父の生まれ変わり」とは言わないので、そのあたりの事情を知るのが神目線の視聴者のみというのもユニークポイントだったりします。
でもそれも、やりたかった親孝行を今やっとできているとか、長年ずっと甘えたかったんだろうなと思うと涙も誘う…
こういうエモさの見せ方、インド映画は上手いと思うんですよね。
一部、家族ネタを知らないと楽しめない所があったのが残念なものの
暴力なし、ハートフルなインド映画を久々に浴びられて私は満足です。
ただねぇ、映画はあまり人が入っていなかった…
タイトルロゴがちょっと奥ゆかしい感じなんでしょうかね。
予告編も滔々と愛を語っているので、アカデミックな映画みたいな雰囲気が漂ってるんですよね。
内容、もうちょっとポップですよ。と言いたい気がする。
というか、もっと非暴力インド映画盛り上がって欲しいんですわ。
映画内で映画を観るシーンが多いし、映画のセリフやタイトルが引用されるシーンが多い。
加えて、祖父の代から俳優一家、みたいなご家族が多いので、本当に「家族」という単位での身内ネタが登場するんですよ。
突然モノクロのおじさんが映ったぞ、と思ったら主演の祖父(故人)だった。とか。
深みにはまればはまるほど、その身内ネタが効いてくる半面、内情をよく知らないと刺さるスポットを逃してしまうので、楽しさの一つであると同時にデメリットもあるな。と思っております。
今回観に行ったのはその身内が極まった映画『我ら〜愛の継承〜』
祖父、父、息子の3人が主演、ダンスの振り付け母、ファミリーが制作というなかなか身内で固められた映画です。
🎬✨ 運命の糸が織りなす感動の物語
— indo_eiga (@indo_eiga) July 25, 2025
『我ら~愛の継承~』✨🎬
📅 8月8日(金)いよいよ公開です🎉
この作品は、テルグ映画界のレジェンド、故アッキネーニ・ナーゲーシュワラ… pic.twitter.com/SIqb7kdfWy
6歳の時に交通事故で両親を亡くしたビットゥはある日、死んだ父親そっくりの若い男に遭遇。
彼は父の生まれ変わりだと信じていると、母にそっくりな女性とも遭遇して
この二人を今世でも結婚させようと画策。
時を同じくしてビットゥを死んだ父の生まれ変わりだと信じる80歳の老人が現れ…
と、輪廻転生の入れ子状態。
インド、わりと親には服従みたいなところもあり…この映画では幼くして親を亡くしているので余計に”親”がやる事に甘い。
ビットゥも老人も相手に「死んだ父の生まれ変わり」とは言わないので、そのあたりの事情を知るのが神目線の視聴者のみというのもユニークポイントだったりします。
でもそれも、やりたかった親孝行を今やっとできているとか、長年ずっと甘えたかったんだろうなと思うと涙も誘う…
こういうエモさの見せ方、インド映画は上手いと思うんですよね。
一部、家族ネタを知らないと楽しめない所があったのが残念なものの
暴力なし、ハートフルなインド映画を久々に浴びられて私は満足です。
ただねぇ、映画はあまり人が入っていなかった…
タイトルロゴがちょっと奥ゆかしい感じなんでしょうかね。
予告編も滔々と愛を語っているので、アカデミックな映画みたいな雰囲気が漂ってるんですよね。
内容、もうちょっとポップですよ。と言いたい気がする。
というか、もっと非暴力インド映画盛り上がって欲しいんですわ。
2025年7月26日土曜日
人生の「光」ってなんだろね?『私たちが光と想うすべて』
日常が淡々と描かれている物語はどうにもちょっと苦手で
この映画も苦手な部類だろうなと思いつつも、インド映画なので観に行ってきました。
第77回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品『私たちが光と想うすべて』
夫に先立たれ、家を失いそうな女性パルバティ
結婚後すぐ夫が単身赴任に行き最近は夫と連絡がとれていない女性プラバ
イスラム教徒の彼氏がいるヒンドゥー教徒の女性アヌ
この3人の女性とムンバイを中心に淡々と日常を描いていく物語です。
女性の苦しみや生きづらさ…みたいな話もありますが、悪役が出てきて彼女たちを虐げるような展開は無し。
私なんか「アヌの彼氏絶対裏切る!」と思って観てましたが出てくる人はたいがい良い人でした。
ごめんよシアーズ(アヌの彼氏)
で、改めて「光」って何なんでしょうね、ですよ。
淡々と進んでいく映画の中で、主人公たちは一体何を「光と想」ったんだい?
まあ光と想うすべて、と言っている以上映画の中に登場するすべてが光だったのだとは思いますが
個人的には人生に区切りをつけること、
決意とかけじめとか。
現状をなぁなぁで生きていくのではなく、受け入れる・変えていく事の素敵さが鮮やかに表現された映画だったなぁと思います。
それは別に大きな変化を起こすわけじゃなくて、自分の気持の区切りなんですよね。
その先には当然、家族からの批判とか周囲からの余計な”アドバイス”とかが襲いかかるはずですが
映画ではそこまでは出てこないんですよ、そりゃ綺麗に終わりますよねーこのあと絶対バトルですよねー…という気も。
ただ、主人公ズの気持ちはもう固まってしまっているので、説得とかアドバイスを装った何かに惑わされる事は無いのだろうな。
気持ちに区切りをつけただけで現実は甘くしてはくれないけれど
ちょっとずつ変わってるんだよね、というのが、年代の違う3人の女性を通してわかっていくのも素敵でした。
私の時はそんな事許されなかったのに!とか、古くなった常識を持ち出して非常識だ!とか、言ってくれるなよ?と言われたような気がします。
この映画も苦手な部類だろうなと思いつつも、インド映画なので観に行ってきました。
第77回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品『私たちが光と想うすべて』
夫に先立たれ、家を失いそうな女性パルバティ
結婚後すぐ夫が単身赴任に行き最近は夫と連絡がとれていない女性プラバ
イスラム教徒の彼氏がいるヒンドゥー教徒の女性アヌ
この3人の女性とムンバイを中心に淡々と日常を描いていく物語です。
女性の苦しみや生きづらさ…みたいな話もありますが、悪役が出てきて彼女たちを虐げるような展開は無し。
私なんか「アヌの彼氏絶対裏切る!」と思って観てましたが出てくる人はたいがい良い人でした。
ごめんよシアーズ(アヌの彼氏)
で、改めて「光」って何なんでしょうね、ですよ。
淡々と進んでいく映画の中で、主人公たちは一体何を「光と想」ったんだい?
まあ光と想うすべて、と言っている以上映画の中に登場するすべてが光だったのだとは思いますが
個人的には人生に区切りをつけること、
決意とかけじめとか。
現状をなぁなぁで生きていくのではなく、受け入れる・変えていく事の素敵さが鮮やかに表現された映画だったなぁと思います。
それは別に大きな変化を起こすわけじゃなくて、自分の気持の区切りなんですよね。
その先には当然、家族からの批判とか周囲からの余計な”アドバイス”とかが襲いかかるはずですが
映画ではそこまでは出てこないんですよ、そりゃ綺麗に終わりますよねーこのあと絶対バトルですよねー…という気も。
ただ、主人公ズの気持ちはもう固まってしまっているので、説得とかアドバイスを装った何かに惑わされる事は無いのだろうな。
気持ちに区切りをつけただけで現実は甘くしてはくれないけれど
ちょっとずつ変わってるんだよね、というのが、年代の違う3人の女性を通してわかっていくのも素敵でした。
私の時はそんな事許されなかったのに!とか、古くなった常識を持ち出して非常識だ!とか、言ってくれるなよ?と言われたような気がします。
2025年7月12日土曜日
設定重めのコメディヒーロー『マーヴィーラン』感想
スコセッシ監督が言うには、スーパーヒーロー映画はテーマパークだそうで。
文芸映画のほうが偉いかという話は別として、テーマパーク的だという点には私も同意というか
むしろ娯楽が欲しくて観るんですよそれの何が悪いの、と思ってます。
だいたいにおいて、勧善懲悪ハッピーエンド、メンタルが弱っている時にも観れる、いや弱っている時こそ観たい。スカッとさせてほしい。
そういうのを期待して、広告物もわりとポップっぽかったのに
結構重い内容で驚いているのが今週の映画『マーヴィーラン 伝説の勇者』ですよ。
主人公は漫画家…だけど名義を他人に書き換えられているゴーストライター、
スラムに住んでいたけれど再開発で追い出され、代わりに与えられた家は欠陥住宅。
徹底的に波風を立てたくない主人公は家族にも呆れられ、人生なかなかのどん底に。
これからヒーローになって今の状況を跳ね返すためのどん底なんでしょう?
ねぇ?そうでしょう?
そうじゃないとやってられないですよっていうくらいしんどい。
父は死に、コネも貯金も力も無く、仕事と、本来は守ってくれるはずの政府からも搾取されて
一昔前に言われていた「負け組」が進んだ先のどうにもならなさを見せつけられるのは結構メンタルに来ます。
最近は知りませんが、私が20代の頃、衝突しない・反論しない事こそ「大人の対応」と言われたものです。
この映画では、そんな「大人の対応」を続けても、搾取する側にとって都合のいい存在にしかならない状況です。
まぁ私、今の日本でもわりとそう思ってますけどね。
そんなどん底の主人公に、突如聞こえだす漫画のモノローグ。
文芸映画のほうが偉いかという話は別として、テーマパーク的だという点には私も同意というか
むしろ娯楽が欲しくて観るんですよそれの何が悪いの、と思ってます。
だいたいにおいて、勧善懲悪ハッピーエンド、メンタルが弱っている時にも観れる、いや弱っている時こそ観たい。スカッとさせてほしい。
そういうのを期待して、広告物もわりとポップっぽかったのに
結構重い内容で驚いているのが今週の映画『マーヴィーラン 伝説の勇者』ですよ。
主人公は漫画家…だけど名義を他人に書き換えられているゴーストライター、
スラムに住んでいたけれど再開発で追い出され、代わりに与えられた家は欠陥住宅。
徹底的に波風を立てたくない主人公は家族にも呆れられ、人生なかなかのどん底に。
これからヒーローになって今の状況を跳ね返すためのどん底なんでしょう?
ねぇ?そうでしょう?
そうじゃないとやってられないですよっていうくらいしんどい。
父は死に、コネも貯金も力も無く、仕事と、本来は守ってくれるはずの政府からも搾取されて
一昔前に言われていた「負け組」が進んだ先のどうにもならなさを見せつけられるのは結構メンタルに来ます。
最近は知りませんが、私が20代の頃、衝突しない・反論しない事こそ「大人の対応」と言われたものです。
この映画では、そんな「大人の対応」を続けても、搾取する側にとって都合のいい存在にしかならない状況です。
まぁ私、今の日本でもわりとそう思ってますけどね。
そんなどん底の主人公に、突如聞こえだす漫画のモノローグ。
そしてその通りに動かされる主人公。
天の声実況系スーパーヒーロー!?
…なのですが。
公式サイトにある印南先生の感想がまさにドンピシャなのですが
この主人公、ヒーローになってからも暴力を振るいたいわけではないんですよね。
時に従い、時に天の声を無視する様子は、かの名作ゲーム「The Stanley Parable」を思い出させます。
個人的には、気を抜いて鑑賞できる娯楽映画…というよりは
もう少し政治的でもう少し哲学っていうか、
映画の中ではボコスカ殴って力こそパワーで終了できる問題だけど、現実はそうじゃないよね、じゃあどうやって戦えば良いんだろうね。
というあたりも含めて、ほんのりビターな味わいの映画だなという気がしました。
天の声実況系スーパーヒーロー!?
…なのですが。
公式サイトにある印南先生の感想がまさにドンピシャなのですが
この主人公、ヒーローになってからも暴力を振るいたいわけではないんですよね。
時に従い、時に天の声を無視する様子は、かの名作ゲーム「The Stanley Parable」を思い出させます。
個人的には、気を抜いて鑑賞できる娯楽映画…というよりは
もう少し政治的でもう少し哲学っていうか、
映画の中ではボコスカ殴って力こそパワーで終了できる問題だけど、現実はそうじゃないよね、じゃあどうやって戦えば良いんだろうね。
というあたりも含めて、ほんのりビターな味わいの映画だなという気がしました。
2025年6月21日土曜日
『レオ:ブラッディ・スウィート』を観てきた
今月は週末ずっとインド映画を見ている気がする…
本日も行ってまいりました。
前にも書きましたが説教する作品があまり好きではないです。
で、インドの俳優ヴィジャイ氏が、すごく説教系映画上手なんですよ。
「サルカール」とか、すごく面白いんですけどね。
しかし私ピンと来ました。今作は説教無さそうだぞ。と。
というわけで、ヴィジャイ主演の『レオ:ブラッディ・スウィート』です。

何と言ってもヴィジャイのビジュアルがいつもと違う。
中学生?くらいの子どもが居る設定になっており、40代手前くらいなのかな?
ヴィジャイ氏、年上を演じているのかーわっはっは。
……と、思っていたら、ヴィジャイは今年で50歳らしくてぶっ飛びました。
てっきり30代かと。肌つやつやすぎるだろ!!
映画のほうですが、なぜか喧嘩がバチボコに強くて、なぜか銃の腕前が一級のごく普通の一般カフェオーナー、パールティバンが、「レオ」という男と瓜二つらしい。
この「レオ」は訳ありで、怪しげな人達から狙われており
パールティバンはその怪しげな人達から「お前はレオだな」と付け狙われる事に。
ちょっと喧嘩がバチボコに強くて、銃が上手で、「レオ」に似ているからってこんな仕打ち……
と、嘆くわけですが、
どう見ても只者じゃなさげで、パールティバンは本当にただの一般カフェオーナーなの?という点も見逃せないところです。
そして説教なし!
むしろ「レオじゃないことを信じてくれないなんて…」と弱々しく嘆くヴィジャイが見れるの結構レアな気がしますがどうなんでしょうか。
ミステリ…と言っていいかは微妙かもしれませんが、「レオ」とは一体誰なのか、パールティバンを「レオ」と呼ぶのは何故か?という謎を引きずりつつ
ヴィジャイのアクションが見れる良作でした。
本日も行ってまいりました。
前にも書きましたが説教する作品があまり好きではないです。
で、インドの俳優ヴィジャイ氏が、すごく説教系映画上手なんですよ。
「サルカール」とか、すごく面白いんですけどね。
しかし私ピンと来ました。今作は説教無さそうだぞ。と。
というわけで、ヴィジャイ主演の『レオ:ブラッディ・スウィート』です。

何と言ってもヴィジャイのビジュアルがいつもと違う。
中学生?くらいの子どもが居る設定になっており、40代手前くらいなのかな?
ヴィジャイ氏、年上を演じているのかーわっはっは。
……と、思っていたら、ヴィジャイは今年で50歳らしくてぶっ飛びました。
てっきり30代かと。肌つやつやすぎるだろ!!
映画のほうですが、なぜか喧嘩がバチボコに強くて、なぜか銃の腕前が一級のごく普通の一般カフェオーナー、パールティバンが、「レオ」という男と瓜二つらしい。
この「レオ」は訳ありで、怪しげな人達から狙われており
パールティバンはその怪しげな人達から「お前はレオだな」と付け狙われる事に。
ちょっと喧嘩がバチボコに強くて、銃が上手で、「レオ」に似ているからってこんな仕打ち……
と、嘆くわけですが、
どう見ても只者じゃなさげで、パールティバンは本当にただの一般カフェオーナーなの?という点も見逃せないところです。
そして説教なし!
むしろ「レオじゃないことを信じてくれないなんて…」と弱々しく嘆くヴィジャイが見れるの結構レアな気がしますがどうなんでしょうか。
ミステリ…と言っていいかは微妙かもしれませんが、「レオ」とは一体誰なのか、パールティバンを「レオ」と呼ぶのは何故か?という謎を引きずりつつ
ヴィジャイのアクションが見れる良作でした。
2025年5月31日土曜日
今だからこそ『バジュランギおじさんと、小さな迷子』
ジブリでもディズニーでも、最初に出会った作品の衝撃って大きいものですよね。
私がインド映画で衝撃を受けたのは「きっと、うまくいく」という作品でして
これがなかなかハートフルなヒューマンドラマでして
私にとってのインド映画の原点=ヒューマンドラマ、と言っても過言ではない…いやちょっと言い過ぎかもしれないけど、やや過言ではないんですよ。
しかもインドのヒューマンドラマってハリウッドとはちょっと違っていて、良くも悪くも人間同士の距離が近い。
男性主人公にわりとお友達がセットだし、ヒーローも家族ぐるみでやるし
そんな人間の近さを最も感じられる作品のひとつだと思うのが、2019年に上映されたインド映画『バジュランギおじさんと、小さな迷子』です。

これが今、リバイバル上映されております。あるいはNetflixで見れます。
なぜ今かというと、嘘がつけないバジュランギおじさんが、喋ることができないパキスタンの少女を家まで送り届ける、印パ友好映画だからなんですね。
世界が色々忙しくて、もはや「少し前の話題」感すらありますが…
少女を守りたいという本当にささやかな願いを、嘘をつかず誠実にひたむきに叶えようとするバジュランギおじさんの姿が感動しない訳が無いんですよ。
もちろんおじさん一人がどうにかできる話ではなく、いろいろな人がおじさんの誠意に絆されて協力してくれたりするので
「人間、あったけぇな……(涙)」と思えるような映画です。
インド映画なので長尺ではあるんですが、人生に疲れた時に見たい映画の類なので
最近心がチクチクしている人とか忙しくて何かを失ってる人には特におすすめさせていただきたいです。
と、同時に、最近日本にやってくるインド映画にこういうハートフルなものが少ないんですよ!
ちょっと最近の来日インド映画、暴力に偏ってません?
昔もうちょっとドラマ多かった気がしますよ。
まあ「バーフバリ」「RRR」と、アクションが楽しい映画のヒットが続いているので、その流れのひとつなのかもしれませんが。
何事もバランスだと思っているので、個人的にそろそろハートフルドラマにご登場いただきたいです。
私がインド映画で衝撃を受けたのは「きっと、うまくいく」という作品でして
これがなかなかハートフルなヒューマンドラマでして
私にとってのインド映画の原点=ヒューマンドラマ、と言っても過言ではない…いやちょっと言い過ぎかもしれないけど、やや過言ではないんですよ。
しかもインドのヒューマンドラマってハリウッドとはちょっと違っていて、良くも悪くも人間同士の距離が近い。
男性主人公にわりとお友達がセットだし、ヒーローも家族ぐるみでやるし
そんな人間の近さを最も感じられる作品のひとつだと思うのが、2019年に上映されたインド映画『バジュランギおじさんと、小さな迷子』です。

これが今、リバイバル上映されております。あるいはNetflixで見れます。
なぜ今かというと、嘘がつけないバジュランギおじさんが、喋ることができないパキスタンの少女を家まで送り届ける、印パ友好映画だからなんですね。
世界が色々忙しくて、もはや「少し前の話題」感すらありますが…
少女を守りたいという本当にささやかな願いを、嘘をつかず誠実にひたむきに叶えようとするバジュランギおじさんの姿が感動しない訳が無いんですよ。
もちろんおじさん一人がどうにかできる話ではなく、いろいろな人がおじさんの誠意に絆されて協力してくれたりするので
「人間、あったけぇな……(涙)」と思えるような映画です。
インド映画なので長尺ではあるんですが、人生に疲れた時に見たい映画の類なので
最近心がチクチクしている人とか忙しくて何かを失ってる人には特におすすめさせていただきたいです。
と、同時に、最近日本にやってくるインド映画にこういうハートフルなものが少ないんですよ!
ちょっと最近の来日インド映画、暴力に偏ってません?
昔もうちょっとドラマ多かった気がしますよ。
まあ「バーフバリ」「RRR」と、アクションが楽しい映画のヒットが続いているので、その流れのひとつなのかもしれませんが。
何事もバランスだと思っているので、個人的にそろそろハートフルドラマにご登場いただきたいです。
2025年5月3日土曜日
『政党大会 陰謀のタイムループ』を見に行ってきた
暦通りの休みなので、今年のゴールデンウィークは大して休めません。
まあ予定も無いので良いんですけどね。
というわけで初日はインド映画、『政党大会 陰謀のタイムループ』を見に行ってきました。
「ループもの」は、ループする人が記憶と人的スキルを持ったまま過去に戻れるので、異世界に転生してチートする話とちょっと似てるなと思っているのですが
もし、記憶とスキルを持ったまま過去に戻っているのが、自分だけでは無かったら…?
敵も同じ状態だったら、どうなるのか?ですよ。どうなっちゃうの。
というわけで、州首相の暗殺事件に巻き込まれた主人公カーリクは、命を落とすとその日の朝に戻ってしまう。
事件の主犯はなんと警察。
最初は自分だけが引き継いでいる”前回の”情報を元に、なんとか事件を阻止しようとするカーリクですが、なぜか警察官も記憶を引き継いで一緒にループすることに。
警察官もループのきっかけがカーリクの落命だと気がついてからは
主人公なのになんとかして死にたいカーリクと、敵対しているのに絶対に命を助けたい警察官という構図になって、緊迫感の中にもクスリと笑える部分も。
というか、主人公のライバルとなる警察官を演じているのがS・J・スーリヤーという俳優なのですが
このかたが良い演技するんですよ。
「助演S・J・スーリヤー」と聞いただけで映画が2割増で面白くなるくらいには良い。
特に今回の警察官のような、最初はクールだけど徐々に狂気がむき出しになっていくタイプのヴィランやらせたら最高だと、個人的には思うんですよね。
双方が記憶を持っていることで、周囲からおかしな奴だと思われつつ、いかに相手をだしぬくかの戦いが面白いですね。
というわけで初日はインド映画、『政党大会 陰謀のタイムループ』を見に行ってきました。
「ループもの」は、ループする人が記憶と人的スキルを持ったまま過去に戻れるので、異世界に転生してチートする話とちょっと似てるなと思っているのですが
もし、記憶とスキルを持ったまま過去に戻っているのが、自分だけでは無かったら…?
敵も同じ状態だったら、どうなるのか?ですよ。どうなっちゃうの。
というわけで、州首相の暗殺事件に巻き込まれた主人公カーリクは、命を落とすとその日の朝に戻ってしまう。
事件の主犯はなんと警察。
最初は自分だけが引き継いでいる”前回の”情報を元に、なんとか事件を阻止しようとするカーリクですが、なぜか警察官も記憶を引き継いで一緒にループすることに。
警察官もループのきっかけがカーリクの落命だと気がついてからは
主人公なのになんとかして死にたいカーリクと、敵対しているのに絶対に命を助けたい警察官という構図になって、緊迫感の中にもクスリと笑える部分も。
というか、主人公のライバルとなる警察官を演じているのがS・J・スーリヤーという俳優なのですが
このかたが良い演技するんですよ。
「助演S・J・スーリヤー」と聞いただけで映画が2割増で面白くなるくらいには良い。
特に今回の警察官のような、最初はクールだけど徐々に狂気がむき出しになっていくタイプのヴィランやらせたら最高だと、個人的には思うんですよね。
双方が記憶を持っていることで、周囲からおかしな奴だと思われつつ、いかに相手をだしぬくかの戦いが面白いですね。
2025年4月12日土曜日
『RRR ビハインド&ビヨンド』観に行ってきた
いやぁ、『RRR』は良い映画ですね。今回、その『RRR』のメイキング集も映画になったんですよ。
もちろん見に行ってきました。
『RRR ビハインド&ビヨンド』です。

2週間限定公開とのこと。
本編映像も交えながら、あのシーンどうやって撮影したの?
あれはどういう意味があるの?どう思って演技したの?といったことを、スタッフ・俳優が語る映像になっておりました。
メイキングなのに面白いし、『RRR』好きなら絶対楽しいやつですよこれ。
『RRR』といえばケレン味あふれるアクションが話題でしたが
ただカッコいいとか、斬新とか、見た目にこだわっているだけでなく
そのアクションにどういう意味があるのか、という点がしっかり解説されていたのとか、映画の解釈が変わりそうな事もおっしゃってましたね。
映画を作る側の人にとっては当たり前なのかもしれませんが、私のように一生観る側だと気が付かないことも多いなぁと思う次第です。
個人的には、ビームとラーマの一体感、というか、一心同体であるところの強調が心に残りましたね。
例の肩車、ハチャメチャに熱いシーンではあるのですが、私としては「2人で戦ったほうが戦力が上なのでは?」という気が、どうにもしてたんですよ。
信頼できる二人が背中を預けて戦うとか、最高のシチュエーションじゃないです?とかね。
でもそうではなく、あれは「身長3m、腕が4本の英雄(シヴァ神)である」と聞いて
己の考えの浅はかさを知りましたね。
信頼できる二人じゃなかった。一人だった。
ちなみにシヴァ神モチーフである旨は、ツイン(『RRR』の配給会社)の公式動画のコメントに、2年前から付いてました。
ナートゥもシヴァ神のポーズ、そういえば。
やはりインド知識を増やしたほうがインド映画は楽しめますね。
中二病に罹患していた時期に一生懸命天使の階級とか覚えていたタイプの人間なのですが
今度はこの年にしてインドの神様頑張って覚えないといけなそうです。
もちろん見に行ってきました。
『RRR ビハインド&ビヨンド』です。

2週間限定公開とのこと。
本編映像も交えながら、あのシーンどうやって撮影したの?
あれはどういう意味があるの?どう思って演技したの?といったことを、スタッフ・俳優が語る映像になっておりました。
メイキングなのに面白いし、『RRR』好きなら絶対楽しいやつですよこれ。
『RRR』といえばケレン味あふれるアクションが話題でしたが
ただカッコいいとか、斬新とか、見た目にこだわっているだけでなく
そのアクションにどういう意味があるのか、という点がしっかり解説されていたのとか、映画の解釈が変わりそうな事もおっしゃってましたね。
映画を作る側の人にとっては当たり前なのかもしれませんが、私のように一生観る側だと気が付かないことも多いなぁと思う次第です。
個人的には、ビームとラーマの一体感、というか、一心同体であるところの強調が心に残りましたね。
例の肩車、ハチャメチャに熱いシーンではあるのですが、私としては「2人で戦ったほうが戦力が上なのでは?」という気が、どうにもしてたんですよ。
信頼できる二人が背中を預けて戦うとか、最高のシチュエーションじゃないです?とかね。
でもそうではなく、あれは「身長3m、腕が4本の英雄(シヴァ神)である」と聞いて
己の考えの浅はかさを知りましたね。
信頼できる二人じゃなかった。一人だった。
ちなみにシヴァ神モチーフである旨は、ツイン(『RRR』の配給会社)の公式動画のコメントに、2年前から付いてました。
ナートゥもシヴァ神のポーズ、そういえば。
やはりインド知識を増やしたほうがインド映画は楽しめますね。
中二病に罹患していた時期に一生懸命天使の階級とか覚えていたタイプの人間なのですが
今度はこの年にしてインドの神様頑張って覚えないといけなそうです。
2025年3月29日土曜日
インドのサメ映画?『デーヴァラ』を観てきた
世の中に「サメ映画」なる一大ジャンルがあることは存じ上げておりました。
私はほぼインド映画専門ですし、観たことは無いんですけどね。
ただ話を聞く限りかなり楽しそうなジャンルで、サメは生物としての限界を超越し、設定は他に類を見ないほど斬新で、制作側の懐事情が伺える場合があるらしいとか。
そんなサメ映画とインド映画が組み合わさったら面白そうじゃないですか?
そんな夢のような映画がついに登場するんですね。
と、思って観てきたのが『デーヴァラ』です。

『RRR』のNTR.Jr主演。火葬の国インドのゾンビ映画『インド・オブ・ザ・デッド』のサイフ・アリー・カーンも登場。
しかしサメは思ったほど登場せずでして
サメ映画にカウントできるほどじゃないかな…と、思っていたのですが
なんでも、「1秒でもサメが出ていればサメ映画」「サメが登場しないサメ映画もある」などの情報を得まして
サメ映画界隈の懐の広さ…あるいは忍耐強さ、すげーな。と思っております。
その基準ならサメ映画だわ。
しかしnotサメ映画民の目線では、「ああ、インド映画だな」という感じでした。
登場人物が多いのに加えて時間経過で子役→大人とキャストが変わるので、人物把握がかなり大変。
2人くらい「息子だと思って育ててきた」と言われているんですが元々どこん家の子だったっけ?という感じです。大筋では問題無かったけど把握できたらより楽しいんだろうな。
海賊のようなことで生計を立てていた村にある事件が起こり
足を洗いたいデーヴァラ(NTR.Jr)と、海賊を続けたいバイラ(サイフ・アリー・カーン)が対立する話なのですが
デーヴァラとバイラ、各々の子世代にも因縁が受け継がれる壮大なストーリーとなっております。
なおデーヴァラ、パート1なんですよ。
インドに限らず1本で終わらない映画、増えたなぁって思います。
だいぶ良いところで終わるので、パート1の時点ではストーリーについてはなんともコメントしにくいというか。
他人におすすめしにくいのはありますね、1本で終わらないと。
映像は綺麗だし、インド映画全般に言えますが夜のシーンが見やすいのはいいですねぇ。
私はほぼインド映画専門ですし、観たことは無いんですけどね。
ただ話を聞く限りかなり楽しそうなジャンルで、サメは生物としての限界を超越し、設定は他に類を見ないほど斬新で、制作側の懐事情が伺える場合があるらしいとか。
そんなサメ映画とインド映画が組み合わさったら面白そうじゃないですか?
そんな夢のような映画がついに登場するんですね。
と、思って観てきたのが『デーヴァラ』です。

『RRR』のNTR.Jr主演。火葬の国インドのゾンビ映画『インド・オブ・ザ・デッド』のサイフ・アリー・カーンも登場。
しかしサメは思ったほど登場せずでして
サメ映画にカウントできるほどじゃないかな…と、思っていたのですが
なんでも、「1秒でもサメが出ていればサメ映画」「サメが登場しないサメ映画もある」などの情報を得まして
サメ映画界隈の懐の広さ…あるいは忍耐強さ、すげーな。と思っております。
その基準ならサメ映画だわ。
しかしnotサメ映画民の目線では、「ああ、インド映画だな」という感じでした。
登場人物が多いのに加えて時間経過で子役→大人とキャストが変わるので、人物把握がかなり大変。
2人くらい「息子だと思って育ててきた」と言われているんですが元々どこん家の子だったっけ?という感じです。大筋では問題無かったけど把握できたらより楽しいんだろうな。
海賊のようなことで生計を立てていた村にある事件が起こり
足を洗いたいデーヴァラ(NTR.Jr)と、海賊を続けたいバイラ(サイフ・アリー・カーン)が対立する話なのですが
デーヴァラとバイラ、各々の子世代にも因縁が受け継がれる壮大なストーリーとなっております。
なおデーヴァラ、パート1なんですよ。
インドに限らず1本で終わらない映画、増えたなぁって思います。
だいぶ良いところで終わるので、パート1の時点ではストーリーについてはなんともコメントしにくいというか。
他人におすすめしにくいのはありますね、1本で終わらないと。
映像は綺麗だし、インド映画全般に言えますが夜のシーンが見やすいのはいいですねぇ。
2025年3月15日土曜日
エルファバはある意味「無敵の人」なのかも 映画『ウィキッド ふたりの魔女』
『ウィキッド』大好きなんですよ。
劇団四季のミュージカルで見た時にいたく感動しまして
それが映画になったらもう見るしか無いでしょう。
ミュージカルと聞くと馬鹿にして見ない人もいるので、映画になることでより多くの人が見るのだと思うと勝手に胸が熱くなりますね。
まあ映画もゴリゴリのミュージカルですが。

『ウィキッド』は、『オズの魔法使い』に登場する北の善い魔女グリンダと西の悪い魔女(ウィキッドではエルファバ)を主人公にした物語。
緑の肌と魔法の才能を持って生まれ、幼い頃から差別に遭ってきたエルファバに対して
金髪に白い肌、人当たりがよく誰からも愛されるグリンダ
正反対の二人が反発し、友達になり、そして袂を分かつまでが描かれるわけですが
「正反対の二人が友達に」のあたりでもう「大好物ですありがとうございます!」ですよ。
そして仲良くなってから運命に引き裂かれる二人。
『RRR』か『ガンダムSEED』か!?ですよ。おもろーーー。
そんな友情の話に加えて、政治的な皮肉がしっかり入っており
国の結束のために共通の敵を作り、罠にはめ、迫害することを「される側」目線で体験できるのもこの作品の面白いところだと思います。
改めて映画を見ると、エルファバもある意味「無敵の人」なんだな、と感じました。
ずっと他人から蔑まれてきたエルファバは、誰よりもオズの魔法使い陛下に認められて、ひいては他人から尊重してもらいたかったはずなのに
ポリシーが合わないと分かると陛下を拒否。
信念の強さはもちろんですが、エルファバには陛下の依頼を拒否することで失う物が少ないんだなと気付かされましたね。
もとより家族や他人からは忌避されているし、恋も敗れた(と思っている)し
状況が悪くなったところで今までとさして変わらないのかと。
無敵の人というと犯罪に結びつけられがちですが、
失うものが無いからこそ自分の信念を貫く、という方向で無敵を発揮することもできるんだよなとぼんやりと思いました。
そう思うと、周囲から良い子だったり人気者であることを期待されているグリンダがその地位を落としてまでエルファバについて行かないのも分かるというか。
みんなにとっての良い人であるというのがグリンダの信念なのでしょうし。
同じ沼にハマるのも友情ならば、解釈違いを尊重するのも友情か…
なお映画『ウィキッド』、二部構成?になっており、ふたりの魔女はパート1です。
はやく…はやくパート2を公開してください…待ち切れない!
劇団四季のミュージカルで見た時にいたく感動しまして
それが映画になったらもう見るしか無いでしょう。
ミュージカルと聞くと馬鹿にして見ない人もいるので、映画になることでより多くの人が見るのだと思うと勝手に胸が熱くなりますね。
まあ映画もゴリゴリのミュージカルですが。

『ウィキッド』は、『オズの魔法使い』に登場する北の善い魔女グリンダと西の悪い魔女(ウィキッドではエルファバ)を主人公にした物語。
緑の肌と魔法の才能を持って生まれ、幼い頃から差別に遭ってきたエルファバに対して
金髪に白い肌、人当たりがよく誰からも愛されるグリンダ
正反対の二人が反発し、友達になり、そして袂を分かつまでが描かれるわけですが
「正反対の二人が友達に」のあたりでもう「大好物ですありがとうございます!」ですよ。
そして仲良くなってから運命に引き裂かれる二人。
『RRR』か『ガンダムSEED』か!?ですよ。おもろーーー。
そんな友情の話に加えて、政治的な皮肉がしっかり入っており
国の結束のために共通の敵を作り、罠にはめ、迫害することを「される側」目線で体験できるのもこの作品の面白いところだと思います。
改めて映画を見ると、エルファバもある意味「無敵の人」なんだな、と感じました。
ずっと他人から蔑まれてきたエルファバは、誰よりもオズの魔法使い陛下に認められて、ひいては他人から尊重してもらいたかったはずなのに
ポリシーが合わないと分かると陛下を拒否。
信念の強さはもちろんですが、エルファバには陛下の依頼を拒否することで失う物が少ないんだなと気付かされましたね。
もとより家族や他人からは忌避されているし、恋も敗れた(と思っている)し
状況が悪くなったところで今までとさして変わらないのかと。
無敵の人というと犯罪に結びつけられがちですが、
失うものが無いからこそ自分の信念を貫く、という方向で無敵を発揮することもできるんだよなとぼんやりと思いました。
そう思うと、周囲から良い子だったり人気者であることを期待されているグリンダがその地位を落としてまでエルファバについて行かないのも分かるというか。
みんなにとっての良い人であるというのがグリンダの信念なのでしょうし。
同じ沼にハマるのも友情ならば、解釈違いを尊重するのも友情か…
なお映画『ウィキッド』、二部構成?になっており、ふたりの魔女はパート1です。
はやく…はやくパート2を公開してください…待ち切れない!
2025年2月24日月曜日
ラジニカーント主演映画『ジェイラー』を見て感情がおいつかない
インドでは感情は9つあると定義されており、その9つの感情が全て入った映画こそがマサラムービーである…と、どこかで見かけた気がします。
ひとつの映画に色々な感情を入れこむのは難しいですが、インド映画の長尺なら入ってしまい、
あらゆる感情を詰め込まれた結果、温度差で風邪ひきそうになったのがこちら
インド映画のレジェンド、ラジニカーント主演の『ジェイラー』です。

引退した元看守のムトゥ(ラジニ様)には警察官の息子がいる。
息子は密輸組織を追う過程で行方不明になり、ムトゥは復讐のために立ち上がる……のだが、
だが、ですよもう。
インド映画ではわりと復讐は正義…というか、正義でなくても正当みたいなニュアンスが強いなと感じておりますが
ジェイラーはどうなんだ、どっちなんだこれは。
あまり悪と正義とか考えないほうがいいのかもしれません。どっちもぶっ飛んでます。
アクションは少なめですが、個人的には少ないアクションのほうがより凶悪な強さを感じましたね。
「ジェイラー」のラジニ様はアクションするより、拳銃でバンバン撃たれてるのに謎の力でかすりもせず、不適な笑みを浮かべて悠然と立ちつくしているほうが似合ってます。
そしてアクションの必死感が無いと余計に悪く見えるのかも。
そんな正義なのか悪なのかわからないラジニ様が強大なパワーであらゆる物を薙ぎ倒していく中、物語後半がいきなりコミカルに振れるんですよ。
ラジニ様は前半から引き続き渋いんですが、登場キャラが一気に濃くなる。
笑っていいのか慄いていいのか分からない。
そして続々登場する豪華な特別出演。
驚いていいのか怯えていいのか分からない。
最終的に「ひえー」とか「おわー」しか言えなくなって、そんな話になる???と翻弄されて映画館を出てきました。
ちょっと1回では処理しきれそうに無い。
特別出演の方々も、ジャッキーシュロフ以外は私は分からなかったので
もっとインド映画に詳しくなって観たらより面白いんだろうなと思います。
あらゆる感情を詰め込まれた結果、温度差で風邪ひきそうになったのがこちら
インド映画のレジェンド、ラジニカーント主演の『ジェイラー』です。

引退した元看守のムトゥ(ラジニ様)には警察官の息子がいる。
息子は密輸組織を追う過程で行方不明になり、ムトゥは復讐のために立ち上がる……のだが、
だが、ですよもう。
インド映画ではわりと復讐は正義…というか、正義でなくても正当みたいなニュアンスが強いなと感じておりますが
ジェイラーはどうなんだ、どっちなんだこれは。
あまり悪と正義とか考えないほうがいいのかもしれません。どっちもぶっ飛んでます。
アクションは少なめですが、個人的には少ないアクションのほうがより凶悪な強さを感じましたね。
「ジェイラー」のラジニ様はアクションするより、拳銃でバンバン撃たれてるのに謎の力でかすりもせず、不適な笑みを浮かべて悠然と立ちつくしているほうが似合ってます。
そしてアクションの必死感が無いと余計に悪く見えるのかも。
そんな正義なのか悪なのかわからないラジニ様が強大なパワーであらゆる物を薙ぎ倒していく中、物語後半がいきなりコミカルに振れるんですよ。
ラジニ様は前半から引き続き渋いんですが、登場キャラが一気に濃くなる。
笑っていいのか慄いていいのか分からない。
そして続々登場する豪華な特別出演。
驚いていいのか怯えていいのか分からない。
最終的に「ひえー」とか「おわー」しか言えなくなって、そんな話になる???と翻弄されて映画館を出てきました。
ちょっと1回では処理しきれそうに無い。
特別出演の方々も、ジャッキーシュロフ以外は私は分からなかったので
もっとインド映画に詳しくなって観たらより面白いんだろうなと思います。
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