2025年8月14日木曜日

タイトルは硬めだけど面白いよ「我ら〜愛の継承〜」

インド映画は「身内ネタ」が多いと感じます。
映画内で映画を観るシーンが多いし、映画のセリフやタイトルが引用されるシーンが多い。
加えて、祖父の代から俳優一家、みたいなご家族が多いので、本当に「家族」という単位での身内ネタが登場するんですよ。
突然モノクロのおじさんが映ったぞ、と思ったら主演の祖父(故人)だった。とか。

深みにはまればはまるほど、その身内ネタが効いてくる半面、内情をよく知らないと刺さるスポットを逃してしまうので、楽しさの一つであると同時にデメリットもあるな。と思っております。

今回観に行ったのはその身内が極まった映画「我ら~愛の継承~」
祖父、父、息子の3人が主演、ダンスの振り付け母、ファミリーが制作というなかなか身内で固められた映画です。

6歳の時に交通事故で両親を亡くしたビットゥはある日、死んだ父親そっくりの若い男に遭遇。
彼は父の生まれ変わりだと信じていると、母にそっくりな女性とも遭遇して
この二人を今世でも結婚させようと画策。

時を同じくしてビットゥを死んだ父の生まれ変わりだと信じる80歳の老人が現れ…

と、輪廻転生の入れ子状態。
インド、わりと親には服従みたいなところもあり…この映画では幼くして親を亡くしているので余計に”親”がやる事に甘い。
ビットゥも老人も相手に「死んだ父の生まれ変わり」とは言わないので、そのあたりの事情を知るのが神目線の視聴者のみというのもユニークポイントだったりします。
でもそれも、やりたかった親孝行を今やっとできているとか、長年ずっと甘えたかったんだろうなと思うと涙も誘う…
こういうエモさの見せ方、インド映画は上手いと思うんですよね。

一部、家族ネタを知らないと楽しめない所があったのが残念なものの
暴力なし、ハートフルなインド映画を久々に浴びられて私は満足です。

ただねぇ、映画はあまり人が入っていなかった…
タイトルロゴがちょっと奥ゆかしい感じなんでしょうかね。
予告編も滔々と愛を語っているので、アカデミックな映画みたいな雰囲気が漂ってるんですよね。
内容、もうちょっとポップですよ。と言いたい気がする。
というか、もっと非暴力インド映画盛り上がって欲しいんですわ。

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