文芸映画のほうが偉いかという話は別として、テーマパーク的だという点には私も同意というか
むしろ娯楽が欲しくて観るんですよそれの何が悪いの、と思ってます。
だいたいにおいて、勧善懲悪ハッピーエンド、メンタルが弱っている時にも観れる、いや弱っている時こそ観たい。スカッとさせてほしい。
そういうのを期待して、広告物もわりとポップっぽかったのに
結構重い内容で驚いているのが今週の映画「マーヴィーラン 伝説の勇者」ですよ。
主人公は漫画家…だけど名義を他人に書き換えられているゴーストライター、
スラムに住んでいたけれど再開発で追い出され、代わりに与えられた家は欠陥住宅。
徹底的に波風を立てたくない主人公は家族にも呆れられ、人生なかなかのどん底に。
これからヒーローになって今の状況を跳ね返すためのどん底なんでしょう?
ねぇ?そうでしょう?
そうじゃないとやってられないですよっていうくらいしんどい。
父は死に、コネも貯金も力も無く、仕事と、本来は守ってくれるはずの政府からも搾取されて
一昔前に言われていた「負け組」が進んだ先のどうにもならなさを見せつけられるのは結構メンタルに来ます。
最近は知りませんが、私が20代の頃、衝突しない・反論しない事こそ「大人の対応」と言われたものです。
この映画では、そんな「大人の対応」を続けても、搾取する側にとって都合のいい存在にしかならない状況です。
まぁ私、今の日本でもわりとそう思ってますけどね。
そんなどん底の主人公に、突如聞こえだす漫画のモノローグ。
そしてその通りに動かされる主人公。
天の声実況系スーパーヒーロー!?
…なのですが。
公式サイトにある印南先生の感想がまさにドンピシャなのですが
この主人公、ヒーローになってからも暴力を振るいたいわけではないんですよね。
時に従い、時に天の声を無視する様子は、かの名作ゲーム「The Stanley Parable」を思い出させます。
個人的には、気を抜いて鑑賞できる娯楽映画…というよりは
もう少し政治的でもう少し哲学っていうか、
映画の中ではボコスカ殴って力こそパワーで終了できる問題だけど、現実はそうじゃないよね、じゃあどうやって戦えば良いんだろうね。
というあたりも含めて、ほんのりビターな味わいの映画だなという気がしました。
天の声実況系スーパーヒーロー!?
…なのですが。
公式サイトにある印南先生の感想がまさにドンピシャなのですが
この主人公、ヒーローになってからも暴力を振るいたいわけではないんですよね。
時に従い、時に天の声を無視する様子は、かの名作ゲーム「The Stanley Parable」を思い出させます。
個人的には、気を抜いて鑑賞できる娯楽映画…というよりは
もう少し政治的でもう少し哲学っていうか、
映画の中ではボコスカ殴って力こそパワーで終了できる問題だけど、現実はそうじゃないよね、じゃあどうやって戦えば良いんだろうね。
というあたりも含めて、ほんのりビターな味わいの映画だなという気がしました。
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