劇団四季のミュージカルで見た時にいたく感動しまして
それが映画になったらもう見るしか無いでしょう。
ミュージカルと聞くと馬鹿にして見ない人もいるので、映画になることでより多くの人が見るのだと思うと勝手に胸が熱くなりますね。
まあ映画もゴリゴリのミュージカルですが。

『ウィキッド』は、『オズの魔法使い』に登場する北の善い魔女グリンダと西の悪い魔女(ウィキッドではエルファバ)を主人公にした物語。
緑の肌と魔法の才能を持って生まれ、幼い頃から差別に遭ってきたエルファバに対して
金髪に白い肌、人当たりがよく誰からも愛されるグリンダ
正反対の二人が反発し、友達になり、そして袂を分かつまでが描かれるわけですが
「正反対の二人が友達に」のあたりでもう「大好物ですありがとうございます!」ですよ。
そして仲良くなってから運命に引き裂かれる二人。
『RRR』か『ガンダムSEED』か!?ですよ。おもろーーー。
そんな友情の話に加えて、政治的な皮肉がしっかり入っており
国の結束のために共通の敵を作り、罠にはめ、迫害することを「される側」目線で体験できるのもこの作品の面白いところだと思います。
改めて映画を見ると、エルファバもある意味「無敵の人」なんだな、と感じました。
ずっと他人から蔑まれてきたエルファバは、誰よりもオズの魔法使い陛下に認められて、ひいては他人から尊重してもらいたかったはずなのに
ポリシーが合わないと分かると陛下を拒否。
信念の強さはもちろんですが、エルファバには陛下の依頼を拒否することで失う物が少ないんだなと気付かされましたね。
もとより家族や他人からは忌避されているし、恋も敗れた(と思っている)し
状況が悪くなったところで今までとさして変わらないのかと。
無敵の人というと犯罪に結びつけられがちですが、
失うものが無いからこそ自分の信念を貫く、という方向で無敵を発揮することもできるんだよなとぼんやりと思いました。
そう思うと、周囲から良い子だったり人気者であることを期待されているグリンダがその地位を落としてまでエルファバについて行かないのも分かるというか。
みんなにとっての良い人であるというのがグリンダの信念なのでしょうし。
同じ沼にハマるのも友情ならば、解釈違いを尊重するのも友情か…
なお映画『ウィキッド』、二部構成?になっており、ふたりの魔女はパート1です。
はやく…はやくパート2を公開してください…待ち切れない!
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