今、インド映画が2本も公開されております。
インド映画の上映なんて1日1回がほとんどなのに、1日3回くらい上映されてるんですよ
そのうち1本が「ハヌ・マン」
インド神話に登場する猿神、ハヌマーンの力を宿すスーパーヒーロー。
全体的にアメリカのヒーロー映画リスペクトとなっており、タイトルが「ハヌマーン」ではなく「ハヌ・マン」になっているのも、スーパーヒーローによくある「〇〇マン」を意識しているためだとか。
ハヌマーンの事をよく知らなくても、インド映画の歌で神話を語ってくれるので問題なし、前知識無しでも見終わった頃にはハヌマーン知識がついております。
私、アメリカのヒーロー映画はあまり見たことが無いのですが
「シャザム!」だけはなぜか見た事があったので助かりました。
もともとヒーローに憧れていた少年がヴィランに……これは…「シャザム!」!
登場人物が「最高!」と叫ぶときにも「シャザム!」とルビがふられており、オマージュというかリスペクトを感じますね。
もっとヒーロー映画を見ていれば他にもパロディ要素やオマージュ要素を見つけられたのかもしれません。
なお主人公はコソ泥のハヌマントゥ。
主人公がコソ泥で、ヴィランがヒーローに憧れる男。
私がヴィランなら神様に文句のひとつも言いたくなる人選ですけどね。
映画のストーリー的にはコソ泥設定も生かされており、ヴィランのヒーローへの執着も濃いのであまり違和感は無いでしょうか。
ハヌマーン神の力は常時使えるわけではなく、ある条件が整うと一定時間スーパーパワーを発揮できるという「条件付きスーパーヒーロー」なので、いかにその条件を整えるかという駆け引きの時も器用さなどを発揮していて楽しい部分です。
そして何と言ってもハヌマントゥの姉がカッコいい。
可愛い正論系ヒロインミーナクシーが居るのですが、私の中でこの映画のヒロインは完全に姉さんです。
物語開始時点のハヌマントゥがダメ人間であると分かるのも、成長を感じるのも、ヒーローであってもなくても愛してくれるのも、全部姉さんとの関りあってこそなんですよ。
ミーナクシーが霞んでしまうじゃないの。
…と、言いたいところですが、ハヌマントゥや村が変わるきっかけを作るのはいつもミーナクシーのほうなので
やっぱり二人とも必要だなぁ、ヒロイン2名体制は強いな。などと思っております。
それにしても、日本で有名になった俳優が登場するわけでもなく、ラージャマウリ監督でもない作品なのに
けっこう力を入れて上映してるんですよね。
どうしてなのかしら?と思ったら、続編にラーム・チャラン(RRRのラーマ役)が登場する可能性があるらしいとか。
なるほどー。まぁどこまで信憑性があるかは分かりませんが、今から楽しみが増えましたね。
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