2020年12月13日日曜日

劇場版鬼滅の刃を見に行って映画とは全然関係のない感想を抱く

※鬼滅の刃および映画の内容に関する感想はほぼ無いです
先日ついに話題の映画「鬼滅の刃」を見に行ってしまいました。
アン・ハサウェイの「魔女がいっぱい」と迷ったんですけど
「魔女がいっぱい」はわりとキッズ向けらしいので鬼滅に。
とはいえ鬼滅もお子様人気めちゃくちゃ高いですけどね。

私はどのくらいお子様に交じって映画を見ることになるのかしら。
いやお子様じゃなくてもティーンが主流なんだろうなぁ。
そこに入っていくアラフォー1名。
しかもね、私アニメは見ましたが、べつにそこまで鬼滅のファンというわけでもなく
「割引チケットが今月末で期限切れるから何か見に行こうかな」
程度の熱量しか持ち合わせていないんですよ。

ステイホームの今、社会は主にネットを通して把握しているわけですが
「鬼滅を知らない上司が映画だけ見に行った」「鬼滅を知らない妻がコミックス最終巻だけ買ってきた」等、
鬼滅ニワカが続々と晒されている状況で
「チケットの期限が」と言いながら出かける奴がいるらしいですよ。

気分はさながら、猛烈な台風の中「ちょっと川の様子見に行ってくる。」と言って軽装でふらっと出かける人ですよ。
大丈夫?映画観終わって「ふーん」みたいな顔してたら
感動していないババアが居たとかネットで晒されない?

そんなに不安なら見なければいいのに。とも思うんですが
私レベルになると何やってもこのくらい不安な思考はするので平常運転です。
あと今上映している映画で一番面白そうなのがやっぱり鬼滅だったんですよね。

そして映画は期待を裏切らず大変面白かったです。
これ若い人もっと見たほうがいいんじゃないの?というのが第一感なんですが
人生において後悔や後退や停滞を繰り返してきた中年だから煉獄さんの言葉が重くのしかかるのであって、これ意外と若い世代が聞いたら実感無かったりするのかな?
などと思い直したりしつつ
そこまで鬼滅ファンでもないと言いながらきっちり感動の涙を流して来ましたよ。
鑑賞後はすっかりテンションがぶち上がり、後悔の無いように生きようと、牡蠣のオイル漬けを勢いで購入してきました。
今回は仕方ないけど、買うと高いから、次は自作しような、私。


そしてそして、入場待機列を見る限りやはり若い人が多かったです。
私、子供の頃から今までアニメを楽しく鑑賞できており
これからも多分楽しく鑑賞できるのだと思うけれど
何歳まで映画館でアニメ見れるのかなぁ、と、考えてしまいました。

年齢的に疎外感が出るのもそうだけど
久しぶりに映画館で映画見たら、腰痛くて。
帰りの電車で「もうダメ横になりたい」って思いましたもんね。

い、一体何歳まで映画館に行けるのだ……こわい。

2020年12月11日金曜日

弱くいる権利、老いる権利 「ザ・クラウン」シーズン4後半感想 

パトレイバーの後藤隊長が言うには、資本家の夢とは給料のいらない従業員だそうで。
サッチャーが思い描く理想の国民像も多分そうだったんじゃないかなと。
国からの援助に頼らず、もりもり税金を納め、病気ひとつせず、国のために滅私奉公してくれる人、人だけでなく企業も。
しかし不景気になって国の財政が厳しくなった時ほど、国民も企業も国の援助が必要になるものなのです。

当時「英国病」とまで言われた経済的低迷の中、サッチャーは強硬な姿勢で改革を推し進めていくわけですが
根底にあるのは「自己責任・自助努力」の思想。
弱者をバッサバッサと切り捨て、弱者じゃなかった人も切り捨てて弱者側に突き落とし、常に「私が正しくて他の人が間違っている」という態度、「向上心の無い人に支援しても無駄」「敵が居ないのは戦おうとしなかったから」などと澄ました顔で言い放つその姿は、
「自分の利益を一番とする向上心のある人々」の権化として描かれております。


「ザ・クラウン」内での演出はあきれるくらい頑固で強硬でガチ保守で、自分の価値観にないものは1ミリも許さないというのがひしひしと伝わってきて
多少誇張されていたらいいなと願わずにはいられません。
実際のサッチャーがどうだったのかは、アラフォーの私でも記憶にないです。

サッチャー政権下で、イギリスの失業率は過去最高を記録するのですが
そのあおりを食らい失業した男がバッキンガム宮殿に侵入。
エリザベスに対して現状を訴えます。
人を幸せにするのは、働く権利、病気になる権利、年をとる権利、弱くいる権利だと


サッチャーの発言にも頷けるポイントは多々あり、
個人的にはエピソード4の「何もしなくて何とかなるわけがない」は、大体の場面でその通りだなと思わざるを得ないです。
ただ私はこの手の話は概ね程度問題と考えておりまして
サッチャーと侵入者が両極端な存在だとして、
どちらか片方がすべて正解で片方がすべて間違っているのではなく
どちらもある程度必要な考え方だよなって思ってます。

サッチャーの戦う姿勢は度を越して苛烈だと思いますが、人にはサッチャー成分も必要だし、
侵入者は投げやり感が強いし問題行動を起こしているのでそこは擁護できないにせよ、弱くいる権利が必要だという訴えはご尤もだと思いますね。
幸せのためというより、不幸にならないために必要。
人生いつも晴天続きではいられないですからね。

……というのが、約35年前のイギリスの話というところにまた絶望ですよ。
今年起きた事ですと言われても全く違和感のない格差。
現代風に多少アレンジされているのではと思いたいですが
もしかして35年後も同じ問題抱えてるのかしらね?

そして、常に勝者で他人を助ける必要が無いと切り捨てていたサッチャーは
同時に、誰かに「助けて」と言えない人でもあり
いざ困った時に誰も助けてくれないんですね。見事な自助努力の限界、自己責任の帰結。
ドラマ内では歴代で最もエリザベスと衝突した首相。
首相官邸を去ったのち、エリザベスはサッチャーを呼んで
衝突を繰り返した2人の違いではなく、共通点を挙げていきます。
同じ共同体を構成する仲間として、違いばかりを見つけるのではなく、思いやりを持って共通点を探す姿。
異なる意見を持つ他者を敵と切り捨てるサッチャーと対比されているのではないかと。
これも現代の対立を象徴しているように見えました。


余談ですが、フィクションと注釈を入れるかどうかで物議をかもしている「ザ・クラウン」ですが
シーズン4後半のチャールズは酷いの一言なので、
「ザ・クラウン」はフィクションだけど現実のチャールズ皇太子の株がなぜか下落してしまったとかいう事になっても私は驚かないです。
注釈が入ったところで…という感じが。
フィクションなんですけどね。フィクション。

2020年12月10日木曜日

さごやしデンプンを料理する…でもさごやしデンプンとは?

196ヶ国レシピ内に「さごやしでんぷん」という見たことも聞いたこともない食材がありました。
以前「西友ならいける」とか言ったけど、さごやしでんぷんとやらは売ってるの?というか、さごやしでんぷんとは一体何者?
と思ってググったらすぐにAmazonで商品を見つけられて
注文したら2日で届きました。
実は最も早く材料が揃った世界のレシピだったりします。
ネット社会……恐ろしい子!


調べてみると、うどん用打ち粉の事で、だいたいタピオカ粉だと思って大丈夫らしい。
タイ料理屋さんのデザートに出てくる、白くて小さいタピオカっぽいものをココナツミルクで煮たもの、
あれが本来であればさごやしでんぷんだとか
だとしたら過去に食べてる可能性が高いですかね。

今回作るパプアニューギニアの「サクサク」は、さごやしでんぷんに調味料を一切加えず、粉と水だけでシンプルに作るもの。
現地ではおかずと一緒に食べるらしいので、日本で言うところの米みたいな存在だと理解しました。

完成品はこちら
食感は、寒天に近い気がします。
塩も入ってないので味がしない、まあ想定内。
味付きの何かと一緒に食べる前提なんだろうな。単品で食べてどうこう言う感じのものではない気がします。
タピオカ粉に近いしうどんも作れるというから、もう少しもっちりしているかと思ったのですが、思ったより固いかも。

さごやしデンプンでプリンとか作れるみたいなので、今度作ってみようかと思います。

2020年12月9日水曜日

1990円のフリースを買い替えるか迷うだけの話

フリースの寿命って何年なんでしょうね。
私、冬になると部屋着の上にユニクロのフリースを羽織って生活してまして
正直にお話して良いものかどうか迷いますが、
約20年着続けてますね。たぶんそのくらい。
社会人デビューした年かその前年かに買ったんですよ。

上質な衣類だと20年保管とか充分あり得ますけど、
当時も確か1980円くらいで、しかも部屋着として洗濯日以外、冬場だけとはいえほぼ毎日20年使ったら
いい加減寿命だなって、ええ、私もそう思ってるんです。
色はくすみ、布はすっかりゴワゴワになり
ああ、買い替えないと、と思い続けて何年経ったかは忘れましたが

これが全然壊れなくてですね。
もっと高いコートのポケットはすぐ破損したのに、フリースは元気。
もっと高いトレンチの袖口は綻びたのに、フリースは超元気。
毎日開閉しているジッパーも全然壊れる様子がなく
むしろデメリットは色がくすんでる事くらいでは…?と思うくらい。

こうなってくると、物を使い倒す傾向のある私、
まだだ…まだ行ける!(部屋着だし!)
と、思ってしまうんですよね。

買い替えの理由だって、今のフリースに限界を感じたわけではなく
新しいフリースがふわふわしてそうだから
という、ただそれだけの理由に過ぎません。
起毛になってるっぽいんですよ。

フリース1着くらい買えばいいのに。
と、思うんですけどね。
自分でも何をそんなに迷っているのかよく分かりません。
多分買いに行くのと、古くなったフリースを捨てるのが面倒なんだろうなって。

いやしかし、買うぞ。
書いたからには買うぞ。
今年からリニューアルされているらしいから買うぞ。

来年、忘れてなければ買うぞ!
…うん、来年。

2020年12月8日火曜日

「薬屋のひとりごと」を読んだよ

Kindle Unlimitedで9巻無料という大盤振る舞いだったので、読んでしまいました。
9冊もあれば完結しているだろうと思って読み始めてしまいましたが、「物語はいよいよ佳境に!」という感じのところで止まっており、地団駄を踏んでいます。


「薬屋のひとりごと」は、中世中国に似た架空の国
そこの後宮で毒見役を務める薬師の猫猫と、後宮を取りまとめている壬氏とのやり取りがメインの……
ミステリー?いやラブコメ?
毒や薬の知識にへぇと頷きつつ、恋愛事に全く興味のない猫猫と、口に出さないけれど猫猫に思いを寄せる壬氏がすれ違いコントのようなやり取りでイチャコラする様子は
「狼と香辛料」をどことなく髣髴とさせる感じが…
細かく見ると色々違うけれど、なんとなく似た雰囲気がある気がします。

1冊の中で複数の事件が起こり、一見つながりはなさそうに見えるものの
最終的にそれらが結びついて大きな話になる構成なので
アニメ化に向いているんじゃないかしら、アニメ化したら面白そう。

この歳になってくると、アニメやゲームに登場するキャラクターの設定があからさま過ぎて辛いということがあるのですが
「薬屋のひとりごと」は、変態軍師以外は大体落ち着いていて、個性を出すのに「盛ってる」と感じることが無くて良かったですね。
挿絵が入っているためか、読んでいると猫猫が暮らしている高給や花街、工房などの風景が浮かんでくる感じで、繰り返すけどアニメ化に向いてるんじゃないかという気が。
というか、私がアニメでこの話を見たい。

ガラスの仮面や十二国記の新作を待ち続けているので、
続き物はあまり見ないようにしているんですが
またしても続きが気になる作品ができてしまった…はやく…はやく10巻を!

2020年12月7日月曜日

世界の料理焼き鮭シリーズその2

甘いソースや果物をかけた料理に一瞬ひるんでしまうんですよね。
例えば海外では、お肉とフルーツの組み合わせはメジャー。
北欧ではミートボールにジャムつけて食べると聞きひるみ、
欧米では鴨や豚にベリーやリンゴのソースを合わせると聞いてひるむ。
パイナップル酢豚も本場の料理だとGoogle先生が言ってました。

日本の煮物なんかしょうゆに砂糖入れるものも多いわけで
甘さとしょっぱさを合わせるのは万国共通。
砂糖醤油がOKなら、肉にジャムだってOKでいいはず。
ひるんでしまうのは経験値が足りないだけなんですよ。

だから焼き鮭にメープルシロップだって慣れの問題…だと思う!ことにする。
本日の196カ国レシピは、カナダのサーモンソテー・メープルソースです。


ソースに甘みが加わるなんて別に珍しい話じゃないし。
と、思ったんですがこれ結構甘いですね。
甘じょっぱいというか、甘酸っぱい。
いやでも、私はいける。
万人受けするかは知らない。

ところでメープルシロップ、カルディで買ったのですが、少量サイズでパウチなんですよ。自立型。

すごい使いやすいうえに保存性もよく、ゴミとしても捨てやすいので、はちみつとかもこのタイプにならないもんですかね。
はちみつは固まるから瓶のほうがいいのかな?

2020年12月6日日曜日

ザ・クラウンシーズン4前半感想 ダイアナ&サッチャーが本人クオリティ

シーズン4でまず言いたいのは、ダイアナとサッチャーが本人降臨レベルで似ているという事ですね。
ダイアナを演じているのはエマ・コリン
サッチャーを演じているのはジリアン・アンダーソンなんですが、微笑みかた、喋り方、そっくり過ぎて凄いとしか言いようがありません。


シーズン4はこの二人が中心のようで
今まで話の中心にいたエリザベス女王はちょっと出番が少なくなっているのに加え、王室メンバーに辟易する話も多かったですね、
特にエピソード2「バルモラルの関門」では、サッチャー、ダイアナ両名が王室に”テスト”されるんですが
必要な所持品や服装などを事前に知らせず、所持して当然、適切な服を来て当然の空気。
王室の都合や考えを理解してて当然、できなければ陰口…っていうか聞こえるような悪口を叩いてテスト不合格とする、出来上がった、閉鎖的なコミュニティで見かける気がするわ、これ。

サッチャーはテストに不合格だったけれど、コミュ強ダイアナは完璧にテストをパスして、王子様からプロポーズされ、幸せいっぱいでバッキンガム宮殿へ。
この先の展開を知っているので、幸せそうな笑顔が辛い…

完璧にテストをパスしたダイアナですら、バッキンガム宮殿の王室メンバーに馴染めないとは、改めてなんて特殊な環境なのかと。

王室メンバーが人間味に欠けているという視点は今までの話でも何度か登場しているので、悪意で接しているわけではなかったんでしょうけれど
悪意ではなく素でやっているほうが価値観の分断が深いですよね。

この後の話に登場するんですが、
王室は表面的だけでも、庶民が考えうる理想の王室のふるまいを求められる。
見目麗しく、慈悲深く、身体及び精神的に健やかで
思い通りの型にはまり、黙って義務をこなす人が求められると。
王室に憧れる時、同時に人間性を犠牲にした姿を求めてしまっているのだなと思うと歯がゆいものがありますね。

エリザベスは人生を王室に捧げたけれど、ダイアナは結婚時点ではそこまで人間性を捧げられなかったというか
少なくともザ・クラウンのダイアナは、ただあたたかい家庭が欲しかったんだろうなっていうのが伝わってくるんですよね。
そしてザ・クラウンの王室メンバーは、そういうのは向いてない。
なによりチャールズがいつまでもカミラと浮気してて(※この辺史実と違うようです)ちょっと仲直りしたと思ったらダイアナの方が人気があるからって不貞腐れるし
チャールズちょっとさぁ…と、画面越しに愚痴がでますわ。
(※繰り返しますがあくまでドラマ内の話です)

そういうのをさりげなく、エリザベスの子育ての失敗だと言ってるんですが
なんでエリザベスが子供時代のチャールズと疎遠だったのかというと
王室の公務が子連れでこなせないタフなスケジュールだからで
エリザベスは公務を取って立派な女王になり
ダイアナは子供を取って王室メンバーや側近から大顰蹙を買い、
この選択の違いがそのまま価値観の分断でもあると。

まあ、ドラマというのは問題が起こるからドラマになるのであって
問題解決みたいな真似事をしてどうこう言うのは野暮ですが
チャールズとダイアナの不仲が解消されないまま約束された不幸に突き進んでいく様子を見ていると
「もっとこうだったらなぁ…」と思わずにはいられないですね。
あまりポジティブな感情ではないとはいえ、ドラマを見ていない時間にもドラマの事を考えさせる作品は名作だと思います。

ザ・クラウン本当に面白い。

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