ここ最近、邦画は酷すぎてネタになっているレベルの話ばかり聞いてきましたが
「さかなのこ」はだいぶ面白かったです。
のんがすごく良かったし!
思った以上にさかなクンの生き写しでした。再現度高すぎ。
基本的に、ミー坊が魚を愛でているだけなのですが
背景の説明力が強くて、
魚のことしか興味が無いので偏差値の低い高校に通っているとか
両親が離婚して(してないかも?)父・弟とは別居しているであろう事とか
非言語で伝わる部分がちくちく刺さってきます。
しかも父・弟のほうがいい家に住んでいるんですよね。推しにお金を使っていない家なんですよ。
好きなことをするにも、ノーリスクノーダメージではできないのだというのがひしひしと伝わってきます。
人とは明らかに違う熱意で魚が好きなミー坊ではありますが、友達とその子供のために一度は「普通」の人になろうとする瞬間があります。
人によって、このシーンは不要だったのでは?というポイントがそれぞれあるようなのですが、私は自分の夢を諦めて子供の夢を育てようとするの好きでしたね。
好きが極まりすぎるミー坊だけど、魚が大事で他人などどうでもいいとは思っていないんですよね。それが伝わるエピソードだと思います。
なお、ミー坊のモデルであるさかなクンが「ギョギョおじさん」として映画に出ているのですが
ギョギョおじさんの扱いが笑えるものの酷いことになってまして…映画で一番笑ったのここなんですけどねw
でもあれは世間から受け入れられなかった世界線のミー坊なんだなと。
小学生から敬遠され続けたギョギョおじさんに対して、ミー坊に駆け寄る小学生のランドセルの色がカラフルになっているあたり、時代が進んだのもあるけど多様性も進んでいるのを象徴していて、こういう細かい描写が本当にうまい映画だなと思います。
とはいえ知らない人の家に行くのは危ないので、ミー坊母もだいぶヤキが回ってるなと思いましたけどね。
多分気が付かずに見逃しているポイントもいくつかあると思うので
映画館におかわりをしに行くか、配信が始まったらもう一度見たいかも。
0 件のコメント:
コメントを投稿