2020年11月15日日曜日

吉川さんの思い出パート2

かぼちゃ話がトラウマになっている吉川さんには、強烈な思い出がもう一つあります。
当時何かの当番だった我々、
作業が早めに終わったんですね
ちなみに、当番は私と吉川さん以外にも3名ほどおりました。
男子メンバーは早く終わったことをいい事に楽しく遊んでおり、
その5人くらいの当番のうち、私と吉川さんが廊下を歩いていた。

するとたまたま先生に出くわしまして
「作業はどうした?」
と聞かれましてね。

私「終わりました」
吉川さん「まだちょっとやることが残っています」

と、回答しまして
先生困惑ですよ。どっちだ?と。
私も困惑ですよ。だって作業は終わっているのに。吉川さん、なぜそんな嘘を…?と。
まあカースト最上位の吉川さんとカースト底辺の私、信用度ももちろん吉川さんのほうが上なので、先生は「作業は残ってるんだな、早く終わらせろよ」と言って去って行きました。

で、先生が十分離れたあと
「なんであんな事言うの?」
と、吉川さんに怒られたわけですよ。
もう全然意味が分からない。私はなんら間違えた事は言っていないですよ。なんで怒られてるんですか?
という諸々が渦巻いていたんですが「え?」と言うのがやっとでしてね。

吉川さんはスーパー能力をいかんなく発揮し、「え?」のひとことからすべてを汲み取り
「あのね、男子メンバー遊んでたでしょ?」
「うん」
「もっと遊びたがってたでしょ?」
「うん?」
「作業終わったって言ったら先生来ちゃうじゃない?」
「うん」
「そしたら遊ぶ時間なくなるでしょう?」
と、丁寧に説明してくれましてね。
私はもう力なく「あぁ…」と言うしかありませんでした。

アラフォーになった今でも私にはこんな判断できないですよ。
いや、むしろそんな判断したくないとすら言える。
中学生の時にこの思考ができるからカースト上位なんだなぁって、しみじみ思いましたね。
はい来世、いつもの来世に期待。

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