2023年1月5日木曜日

ザ・クラウンシーズン5を見た感想

エリザベス2世崩御間もなくに配信されることで物議を醸したザ・クラウンシーズン5
年末年始休みを利用して視聴しましたので感想を書いていくだけ。

シーズン5から女王の年齢層がまたひとつ上がり、キャストが大幅に入れ替わっております。
相変わらずダイアナの再現度が高すぎてすごいんですけど、逆に全然似てないのがチャールズ。もうちょっと眉毛書き足しても良かったんじゃないかなって。
海外でもやっぱり言われているらしく、ブリテン式に言うと「チャールズ皇太子にしてはイケメン過ぎる」となるらしい。
まあ、前シーズンからチャールズの評価はどん底知らずで落ちる一方なので、似てないほうがフィクション色が濃くなっていいのかもしれない、2話くらい見れば慣れますし。

シーズン5からはメージャー首相が登場。
これがまた有能な人物っぽい描写になっているんですよ。
事実なのかフィクション部分なのかは不明ですが、1980年代後半は、エリザベス2世は退位してチャールズ皇太子が即位すべきという意見が過半数を占めていたとかで
そんな世論を真に受けて王位を狙うチャールズに対して「世論は変わります」と窘めたり


王室メンバーのパーティーを見て、夫婦関係がギスギスしていることから「噴火が近い、私の任期中に起こる」と予言したり


カーテンの隙間からメンバーを覗いて何か悟ってしまう有能ムーブを見せてくれます。
実際、EU設立の立役者と言われているらしく、交渉事はかなり有能みたいですけどね。

が、そんな世界の政治的な流れなんぞ全く関係なく、
シーズン5はひたすら王室メンバーの結婚関係のゴタゴタに終始しています。
ベルリンの壁崩壊、ソビエト崩壊、冷戦終結といった教科書クラスの事件すら出てこず、いつの間にかエリツィンが大統領になっており、
イギリスとロシアの関係性すら結婚の話に持っていくほど、ひたすら「結婚とは」を突き詰めたシリーズになっております。

面白いし、構成も上手いなとは思うけれど
今までの話と比べてちょっとスケール小さくなったなとは思いますかね。

シーズン4でもかなり酷いなと思ったチャールズは、
シーズン5が多分どん底らしく、カミラとの会話テープが出回る時期です。

チャールズ皇太子とカミラ夫人のテープ、内容は詳しく存じ上げませんでしたが
ワイドショーですらお茶の間に流せないくらいの恥ずかしい内容になっており
私があんな会話漏洩したら…家族があんな会話してたら私まで恥ずかしくて外を歩けない。とか思ってしまうレベルですわよ。
が、チャールズはテープ暴露後、食欲も落ちず引き続き王位を狙う発言を繰り返し
それを見た周囲が「チャールズ強い」と評価を改めたりしていて
人生、堂々としていたもん勝ちなんですかね、と思っておりました。

どうせならこのままメグジット騒動まで…と思ったのですが
次回シーズン6が最終章とのこと。
楽しみだけど終わっちゃうの悲しいですね…


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