夏の朝というのは開放感があるようです。
日の入りが早くて明るいし、朝顔は咲いているし、気温は(昼間に比べると)涼しいし
散歩中の犬にはたくさん出会えるし
なんといっても、にわかには信じてもらえないような変態に遭遇することができます。
なお、そんなに治安は悪くないと思います。
朝の変態は夜の変態とはおそらく性質が違いまして。
夜の変態は何かしら他人との関係性がなければアイデンティティーを保てないらしく他人に迷惑行為を働きますが
朝の変態は自己完結しているというか。
世界で自分1人だけが存在していると勘違いしている系変態によく遭遇します。
下着姿で家を飛び出してくるご老人とか
勢い良く車道に飛び出す路上ランナーとか
まぁ、変態とは言いはしたものの、おそらく本当に自分1人だけの世界だと思っていたらうっかり通行人に遭遇してしまっただけなんじゃないかなって。
昼間はパリッとした服を着て常識や正義について話してそうなんですよね。
で、そんなある日の早朝、朝スーパーに向かっていたらですね
歩道に倒れている人がいたんですよ。
一瞬、第一発見者になってしまったらどうしよう、とか思ってスマホをスタンバイさせたわけですが
動いているのはすぐわかりまして。
ああよかった、ただの変態だと安心したんですけど
なんかね、腕立て伏せしてるんですよ。
歩道で、うつ伏せになって。
なぜ、わざわざ、外に出て、アスファルトに手をついて腕立て伏せを?
どういう状況????????
さすがの私も認識できた途端足が止まりました。
その人は私に気がつくとスマートに立ち上がり道端に避け、今度はガードレールを使って斜め腕立てを始めてくれました。
やっぱり昼間は常識人だよね?
この人をところ構わない腕立て伏せに誘う夏の朝の開放感とは、なんと恐ろしいものなのか…
というか相手は私の事、歩道の真ん中で茫然と立ち尽くしている朝の変態だと思った可能性が…
そう、きっと私もまた変態サイドの人間なのだ。
なお、冬だと6時過ぎまで日が昇らず
暗いと人通りも少ないので、お見かけしないんですよ。
初夏から夏にかけての限定ですね。
皆様にも是非、夏の朝の散歩を堪能していただきたい。
私、こっそりそう思っております。
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