少し前にその監督の新作「地球外少年少女」が発表になりましたので、今月ネトフリに復帰したのをきっかけに見ております。
「地球外少年少女」は宇宙開発が進んだ近未来のSFなんですけど、
宇宙開発の予算は削減されていたり、インプラント技術は確立されているものの、その企業は倒産して問題が放置されていたり
やや斜陽な宇宙になっております。
舞台となる宇宙ステーションは過去に類を見ないクソダサな見た目で。
あ、これは批判ではなく、クールジャパンが宇宙ステーションを作ったら沢山のスポンサーの思惑が入り乱れてこんなロゴだらけで妙なオブジェがあるステーションできそう。
と言う、実にリアリティーのあるクソダサなんですよ。
そこかしらにテプラが貼ってあるじゃないかと思う位に。
雑多な感じが何とも言えない場末感を醸し出しており、
科学的な面はともかく商業方面のリアリティーは抜群にありました。
そんな宇宙ステーションで生まれ、予算削減に伴い地上に降りることが確定している主人公登矢くん。
地球人を嫌い、陰謀論にかぶれる中二病真っ只中。
宇宙ステーションに地球からの交流客がやってきたところで、謎の彗星が宇宙ステーションに衝突する危機が発生。
登矢を始めとする宇宙ステーションメンバーは助かることができるのか…?
というのがおおまかなあらすじ。
世界を見て、人に触れて、嫌なことも体験して大人になって行くという定番の成長物語で
若干、子供に対する表現規制を皮肉っているのかなと思う心がありましたね。
ただ、この作品のヴィランは表現規制されたからヴィランになった…という描写はなかったし
感覚としては、やばい人は現実を見ても「それは捏造だ」とか言って自分が信じたいものしか信じない印象がありますよ。
あとネットの情報って結構偏ってると思うので、解決方法それでいいの?と思うところが若干。
登矢自身がネットで陰謀論流していたわけで?
しかし、ゆりかごを出て世界を踏みしめること。人生の決定権を他人に委ねないことが綺麗にまとまっており、
何より電脳コイル的な世界の続編が見られただけでも結構嬉しいものです。
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