2021年1月2日土曜日

ポケモン映画22作品見たので感想を語る(長い)

Amazonプライムで公開されたポケモン映画22作品を全部見たので、感想を書いて行きます。
なお私、アニメポケモンはほぼ見たことがなく、映画ポケモンは2本だけ見ました。
その状態からなんで見始めたのか。主に思いついたから。
というわけで感想。できるだけまとめたけど長いです。

1.ミュウツーの逆襲
子供向けの映画ってのは、わかりやすい敵が居て、わかりやすく困ってる可愛いキャラがいて、主人公がその困ってる人を助けてめでたしめでたしがテンプレかと思ってましたよ。
ポケモンショックからの劇場公開1作目でよくこのテーマで行こうと思ったなと。

サトシ達と敵対するのは哲学者にしてポケモンのミュウツーなのですが、
視聴者はミュウツー目線で物語を追うようになっています。
人生の序盤でクソな人達にしか出会えずクソ対応をされて、それしか知らなければまあ世界全部ダメだと思うよなぁ。
自分はどうしてここに居るのか?その問いにすぐ答えてくれる奴は利用するために答えてるだけだと、
どう在るのかは自分で探せという結論をミュウツー自身が悟る事で視聴者への説教臭さもなく
確かにこりゃ傑作だなと。
リメイク版は見たんですけど結構印象違いましたね。序盤のアイツーとのやりとりは無かった気がする。
あれが原体験でミュウツーが泣くから後半の涙が意味を持つんじゃないんでしょうかね?なぜ無くなった。

2.幻のポケモン ルギア爆誕
悪い人がエゴでポケモン捕まえて世界を悪くしてサトシが救うやつ。思い描いていたテンプレ。
人が制御できない自然の象徴としての幻のポケモンというのもポケモンあるあるな気がします。
共に生きているから他人の領域に入ってはいけない、っていうのがおそらくテーマなんだろうけど、ジラルダンさんに言っても無駄だと思う。

3.結晶塔の帝王 ENTEI
幼くして両親を失ったミーちゃんの境遇に涙せずにはいられない。エンテイの愛の深さもたまらん。
失ったものは思い出にして先に進まないといかんよ。っていうのは人生の常套句ですが、いつ進むかのタイミングくらいは本人の判断でも良いんじゃないかと思うわけですよ。
中盤でハナコさんやサトシが言ったことは正論だけど聞く耳持たないのはその準備が整ってなかったからだと思うんですが、尺の都合というのは残酷なものですね。
これは大人になってから見ると響くやつ。

4.セレビィ 時を超えた遭遇
これも悪い人がエゴでポケモン捕まえて森を破壊してサトシが救うやつ。
悪役の仮面のビシャス様が一見強そうなのに、フジ博士ほど執念に取り憑かれているわけでもなく、ジラルダンさんほどの拘りがあるわけでもなく、悪役ワナビーって感じで最後ショボかったのは良い。

5.水の都の護神 ラティアスとラティオス
これは過去に見たことがあった映画。
ものすごく綺麗にまとまっている映画で、ゲストポケモンもヴィランも街の雰囲気も音楽もすべて魅力的。
個人的には全作中ベストエンディング曲。

6.七夜の願い星 ジラーチ
本当ならマサトとジラーチの友情に注目すべきなんだろうけど悪役バトラーが目立ってる気がする。
グラードンを蘇らせてマグマ団を見返すぞ→グラードン復活!→思ってたのと違うから消そう。の変わり身の速さよ。ジラルダンさんを見習っていただきたい。

7.裂空の訪問者 デオキシス
ポケモン世界においてポケモンと触れ合えないトラウマのあるトオイくんがトラウマを克服する話。トオイくん萌え。
デオキシスやレックウザに悪気があったとは思えないので、悪役のいない映画じゃないかな。
強面でクールそうなのに仲良くなりたいだけというデオキシスが可愛い。

8.ミュウと波導の勇者 ルカリオ
ポケモン映画は悪役なしパターンも多いのね。ルギアがテンプレとか言ってごめんなさい。
この話も良かった。はるか昔、主人の手で杖の中に封印されたルカリオ、
サトシによってルカリオの封印は解かる。一方、ミュウと遊んでサトシとはぐれたピカチュウ。
ルカリオはサトシのピカチュウ探しを手伝いつつ、なぜ主人に封印されたのか?という謎を徐々に明らかにしていく話。
ストーリーとしてはわりと王道だし展開も読めるけど、それでも涙なしには見られない。涙腺崩壊待ったなし。
クールを装うルカリオがチョコ食べて喜んでいるギャップ萌えも挟んできてすごく好き。

9.ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ
悪い人から小さくて可愛いポケモンを守るシリーズ、出番が少ないながらカイオーガが登場するので、グラードン回のジラーチと対になってるのかな?

10.ディアルガVSパルキアVSダークライ
「ダークラァァイ(低音)」のCMは強烈に覚えてます。
ディアルガとパルキアの喧嘩に町が巻き込まれ、ダークライは町を守ろうとするけれど、町の人からはダークライが悪者だと思われている。
ポケモン世界はわりと謎の力で色々なことが解決できるけどこれは発生から解決までちょっと謎すぎかな。ダークライとその演出はすごくかっこいい。
エンディングテーマが素敵その2

11.ギラティナと氷空の花束 シェイミ
小生意気なシェイミが非常に良いキャラ。
反転世界という空間を守るためにギラティナ、シェイミとサトシが共闘する話。
テンプレかもしれないけど悪役がいると話が解りやすくていい感じ。

12.アルセウス 超克の時空へ
ディアルガVSパルキアVSダークライで、どうしてディアルガとパルキアが喧嘩していたのかがここで明かされる。
大昔、アルセウスはダモスという男を信じ、命の一部を貸し与える。
その力は期限が来たら返してもらうはずだったがダモスが裏切りアルセウスを封印。現代に蘇ったアルセウスは当然ながら大激怒。これを鎮めるためにディアルガの力で過去に飛ばされるサトシ達。
悪役ははっきり悪い奴なんだけど、彼の不安も分からなくも無い、チート能力なんかなくたって協力して良い世界を作ろうという凄いいい話でした。

13.幻影の覇者 ゾロアーク
セレビィの栄養源?の「時のしずく」を悪いやつが手に入れようとする話。
悪いやつはゾロアを人質にゾロアークを操って悪事をはたらくけれどサトシ達に阻止される。ゾロアとゾロアークの母子愛が涙を誘う話。これも好き。

14.ビクティニと黒き英雄 ゼクロム・白き英雄 レシラム
22作品じゃなかったの!?ほとんど同じ内容で違う映画が2本。
そんなポケモン商法みたいな映画があるんですか!
ポケモン世界は謎の力が働くことが多いけれど今作は特に顕著でどうしてそうなるのかちょっと理解が追いつかない場面も。
レシラム版のほうが、理想のためには犠牲は必要→違う!の定番の流れで良かったかな。ゼクロム版ではここが「真実のためには犠牲が〜」になっているけど真実を追ってる場面ではないのでちょっとちぐはぐ感。

15.キュレムVS聖剣士 ケルディオ
小さなポケモンケルディオが聖剣士になるために奮闘する話。
すみませんよく分からなかった

16.神速のゲノセクト ミュウツー覚醒
3億年を経て化石から蘇ったポケモン、ゲノセクトはお家に帰りたい、でも長い年月が経ちお家は失われてしまった。
現代になんとか家を作ろうとするもののやり方が強引なのでミュウツーやサトシ達に止められる。
初代とは別個体のミュウツーだけど境遇は同じ、こちらは自分の生きる意味を見つけた後のミュウツー。

17.破壊の繭とディアンシー
聖なるダイヤを生み出す力を持っているはずのディアンシーだが、力が足りなくてダイヤを生み出せない。そこでディアンシーは生命を与えるポケモンゼルネアスに会いに行く事にする
小さなポケモンディアンシーの成長物語。

18.光輪の超魔神 フーパ
1体のポケモンがフォームチェンジしてゲストとヴィラン両方を兼ねる珍しいパターン。
図体はでかいけど心は子供のフーパが自分の中の負の感情と折り合いをつける話、成長物語系では一番良いと思う。
劇中のニャースも言ってたけど伝説ポケモン祭りメガシンカ祭りで豪華。

19.ボルケニオンと機巧のマギアナ
事故でボルケニオンと離れられなくなってしまったサトシ。
ボルケニオンに連れられる形で、サトシは人工ポケモンマギアナを連れてきてしまう。
サトシが善人だという大前提が無いとただの拉致。
設定は中盤で明かされるけど、それまではマギアナにどういう力があってなぜ狙われているか不明。
ヴィランも、外敵も居ないのに要塞動かして何がしたかったのだろう。
アンドロイドはポケモンなのか?あれだけ人工だと悩んだミュウツーとどう折り合いをつければいいか私が迷う。
ボルケニオンが熱いいい男なのが救い。

20.キミにきめた!
異色のサトシが嫌なヤツ、というか未熟な状態からのサトシ成長物語。
ポケモンバトルに勝てなくて弱ポケ発言したりする貴重な姿が。
そしてピカチュウが喋ったぁぁぁぁ!
内容は初代テレビシリーズを元にしたリメイク作らしい。
20周年作品ということもあり、この辺から子供向けではなく大人も取り込みに来たような感じがします。思い出補正の有無が評価の分かれ目かなと。

21.みんなの物語
嘘つき男、走れなくなったギャル、コミュ障の研究者、ポケモン嫌いの婆さん、それぞれの人がお祭りでの出来事を通して事件を解決する話。
ポケモンは選ばれしサトシだけが主役なのではなく、みんなの物語なのだ。感動作。

ミュウツーの逆襲 EVOLUTIONはアマプラに無いようなので、黒き英雄 ゼクロム・白き英雄 レシラムを別カウントで22作だったか。

個人的に好きな映画の順番、迷うけどいちおう付けてみた
ミュウと波導の勇者 ルカリオ
みんなの物語
結晶塔の帝王 ENTEI
ミュウツーの逆襲
水の都の護神 ラティアスとラティオス
幻影の覇者 ゾロアーク
光輪の超魔神 フーパ
裂空の訪問者 デオキシス
アルセウス 超克の時空へ
ギラティナと氷空の花束 シェイミ
セレビィ 時を超えた遭遇
破壊の繭とディアンシー
七夜の願い星 ジラーチ
ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ
キミにきめた!
ボルケニオンと機巧のマギアナ
神速のゲノセクト ミュウツー覚醒
幻のポケモン ルギア爆誕
ディアルガVSパルキアVSダークライ
ビクティニと黒き英雄 ゼクロム・白き英雄 レシラム
キュレムVS聖剣士 ケルディオ

上位5つは甲乙つけがたいですね。
時々、ゲーム内要素である伝説ポケモンやメガシンカみたいな要素を入れるためになんとかして映画作ってる作品があった気がしたので
「みんなの物語」はそこから解放された感じがして良かったですね。

これで心置きなくココを見に行けます。

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