2020年10月25日日曜日

映画「ブーリン家の姉妹」

先日のKING&QUEEN展に触発され、映画「ブーリン家の姉妹」を見ました。
もうね、激しく面白かった!
こういう映画を見ると「なんで映画見たくなかったんだろう」って後悔して映画欲が戻ってくるのでいいですね!(そしてダメ映画を引いて映画欲が下がる)

舞台は16世紀イギリス
ヘンリー8世の2人目の妻で、のちのエリザベス1世の母アン・ブーリン
その妹メアリー・ブーリンの二人を軸にした話。

ブーリン家は地位向上のために、娘のアンを王の愛人にしようと画策。
アンは犠牲になったのか…と思いきや、等の本人は野心むき出しでノリノリ。
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「権力と地位なき愛は無意味」
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とバッサリ言い切ってグイグイ行くわけですよ。

一方アンの妹メアリー。彼女は貴族から商家に嫁ぎ「家柄よりもずっと愛してくれる夫がいればそれで幸せ」とか言って、夫も「(君をずっと愛するのは)僕だね」なんてノロケを披露するんですが
姉アンの失敗により、急遽愛人候補としてヘンリー8世に差し出され
ずっと愛してくれるはずの夫に助けを求めるも夫はガン無視。
本当は自分が王に愛されるはずだった姉アンは大激怒、メアリーは好きで人身御供になるわけじゃないのに。
一家はおかげで豪華な家と立派な爵位が手に入ったと大喜び。

展開が目まぐるしくて面白いんですけど、理性のどこかが酷いと言っている。

なんて不幸なメアリー…と、思いきや、メアリーはメアリーで、ヘンリー8世の事を理解して愛するようになる。

が、ヘンリー8世はメアリーが妊娠したあたりから姉のアンに心変わりして、子供が産まれたその場でアンを口説き始める。

と、姉妹を中心とした愛憎劇が繰り広げられていくんですよ。
いやぁ、女の愛憎劇はたまりませんなぁ。ぐぇっへっへ。
…なんて下卑た笑いが出てしまいます。

誤解の無きよう言っておきますと、本当にただいがみ合っているだけのものは面白くないです。
主人公vs敵という構図ならありですけどね
「愛憎」と言うだけあって、姉妹には家族やヘンリー8世に翻弄されても揺るがない愛情が確かにあるんですよ。

それと同時に、一度はすべてを奪われたアン・ブーリンが己の才能を元に王妃にのし上がる話であり
唯一ヘンリー8世と心を通わせたメアリー・ブーリンの愛と自立の話でもあるという
面白いポイントがこれでもかと盛り込まれているのに盛りすぎでもなく
2時間ずっと先が気になる展開が続く、本当に良い映画でした。

ブーリン家の姉妹 コレクターズ・エディション [DVD] - ナタリー・ポートマン, スカーレット・ヨハンソン, エリック・バナ, ジム・スタージェス, マーク・ライアンス, クリスティン・スコット・トーマス, デビッド・モリッシー, アナ・トレント, ジャスティン・チャドウィック

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