2020年7月11日土曜日

邦題悶着のあった「ドリーム」を見るよ

前から見たかった「ドリーム」をようやく見ました。
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マーキュリー計画の話なのにサブタイトルがアポロ計画になっているとかでひと悶着あった作品ですが
気になっちゃうと「ドリーム」のほうにもひとこと言いたくなっちゃう感じでしたね。

映画は非常に良かったです。
1960年代、州が公に黒人差別をしていた時代、NASAで働く3人の黒人女性にスポットライトを当てたお話。
しかし当時のアメリカはえぐい差別をしてましたよね。
白人用と有色人種用で使えるものが違う。
そのため主人公のひとりキャサリンは、有色人種用のトイレを使うために800m離れたトイレを使う羽目に。
それで「君はいつも席にいない」と理不尽極まりない事を言われる始末。
黒人が居ない部署に異動したら、次の日から「黒人専用ポット」が用意されたりとか。
そんな無駄なことしてるからソ連に先越されるんだぞ。
って、誰もがツッコミを入れたくなるシーンですよね。

でもこれは映画の中の演出で、実際のNASAは当時すでに有色人種用トイレなんぞ無くなっていたとWikipediaにありました。

もうひとりの主人公、メアリーは
技術者のスキルを持っているのだけれど、NASAの規定上、技術者になるには所定の大学か高校をでなければならず、そこは白人専用学校になっているため道を閉ざされている状態。
メアリーは裁判所に行くのですが、ここでの演説がじつに見事。
「宇宙に行くことも前例が無いこと、前例を作ることの重みは判事もご存知のはず。
前例を作ることは100年後も意味のある仕事だ」
詳細はうろ覚えですがこんな感じ。

新しいことするのは面倒だからとりあえず前例がないって言いたくなるの、その気持よくわかります。面倒くさがりの私、本当によくわかります。
しかしそれではダメだという意識は常に持っておかないといかんですね。

あと、一応元プログラマーとして気になった部分として
メインフレームの計算結果がおかしくて人間が検算したら正解して
「やっぱり人の手で計算したほうがいいね」
という話には思わず苦笑といいますか
Excelの検算やってそうだなーって思いましたね。プログラムの結果がおかしいのは、人間の指示がおかしいからなんですぜ。
とはいえ、Excelの計算結果がおかしかった時期もあったのは事実なので
そういう時だったのかもしれないと思うことに。

気になったのはその部分だけで、全体とおして大変良い映画でした。
定期的にこういう、前向きな気分になれる映画を摂取したいですね

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