2020年4月5日日曜日

アニメ「BNA」が期待通り面白い

影森みちるはある日突然たぬき獣人になってしまい
獣人のための街「アニマシティ」を目指す
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って、こんな導入部面白すぎてずるいでしょう。
TRIGGERが描くダークなズートピアといった感じでしょうか。
ズートピアは人間が全く居ない世界なのに対し、BNAは人間と獣人が共存しているものの
人間と獣人の間には分断があり、数が少ない獣人は過酷な差別の対象になっている状況。

昔の黒人差別のようなあからさまな差別もあるんですが
無意識の差別の描き方が上手くて。
ぱっと見、獣人を差別しない人であっても、獣人を勝手に「差別と戦ってきた可愛そうな存在」として扱うし、”良かれと思って”塩水に放り込んだりするし。
それに対して「だってイルカでしょ?」と悪びれずに言うの。
真に根深い差別はこっちよな。と震える場面も。
ただこの手のものは無知が原因だし、誰でも陥る可能性があるので、あまり責めると辛いというか、自分は大丈夫なのか?という恐怖心は常々持っておきたいなと。

主人公のみちるですら「獣人だって心は人間じゃないの?」と言い出すなど、獣人を同等と認めていない発言が出てきますし。
また、獣人が嫌なのかたぬきが嫌なのか、アライグマを自称したり「たぬきは嫌」と発言するなどの言動も見受けられます。
実にさらっと獣人の地位が低く、中でも「いわゆるカッコいい動物とそうでない動物」の格差が出てくるのが匠の技。

4話までは世界観の説明が多くてスローペースなんですが
5話からがかなり面白い。
とはいえ5話はストーリーそっちのけで野球が始まる閑話休題回なんですが
ベタだけど感動のエピソードに仕上がってます。

そして6話。
みちるの親友であり、みちると同じく人間でありながら獣人化したなずなが登場。
獣人の世界には、獣人が苦しんでいる時に救ってくれる「銀狼」という存在が信じられており、
その銀狼を信仰とした宗教「銀狼教」、なずなはその教祖になっていると。

変な宗教の教祖など辞めさせたいみちると、もともとアイドル志望で「教祖はアイドル」と知ってしまったなずな。
昔はあんなに親しかったのに、再会したら道が別れていた二人。
ああ好き!そういう展開大好物!
男同士だと「アドルフに告ぐ」から「ガンダムSEED」まで色々ありますが
女同士でこの展開って私はあまり知らなくてですね
とくに十代の女性で親友って、同一感が強いじゃないですか。
みちるは、なずなが可愛いことが「私の自慢だ」と発言しているので
気分的には一心同体みたいな感じなんだろうなと。
それが袂を分かってしまうなんて、一体どんな展開になるのやら。ああ〜楽しみすぎる。
でもTRIGGERはあんまドロドロした関係にはしなそうかな。

これは久々に楽しみなアニメが来ました。


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