2019年11月9日土曜日

「永遠の門 ゴッホの見た未来」が怖かった

今日は前から見たいと思っていた映画「永遠の門 ゴッホが見た未来」を見てきました。
20191109 - 1.jpg
ネタバレありの感想になります。
と言ってもゴッホの人生のネタバレはもうされているんですが。

予告がね、すごく面白そうだったんです。
【公式】『永遠の門 ゴッホの見た未来』11.8公開/本予告

「僕が見ている美しい世界をみんなにも見てもらいたい」とか、そんな事言ってるようなニュアンスじゃないですか。
確かにゴッホ視点ではあったものの、KKO(ウィレム・デフォーはイケメンなのでここでのKは汚いのK)が世間から拒絶され続けるのと、事実と幻想がないまぜになって色々悪化していく様子を見せられるやつでした。
作品内では絵も酷評されるし。
綺麗な景色をみんなも見てって、この映画のどっから出てきたんですか!

最終的にジョーカーになったアーサーより救いが無い気がする。
いやでもこっちは愛してくれる弟のテオが居たしゴーギャンも友人だったから…
と、ちらっと考えて、別作品の別人で比較はできないし…と考え直したりする。

もうね、映画が始まると同時にゴッホ嫌われてるんですよ。
カフェに絵を飾る契約をしていたようなのですが、飾る絵がゴッホだけだとわかると「展示は続けられない」と断られるし。
道端で絵を描いていれば子供に絡まれるんですが、引率の先生が突然「木の根っこを描いているだけで芸術家気取り」とか、暴言を吐き始めるんですよ。
は!?先生突然何をおっしゃる!?と、仰天ですよ。
それを合図に子供が絵に触りだすのでゴッホが「やめろ!」と静止すると
先生は「頭がおかしい!」と更に暴言を吐いて行くし。
いや、道端にいる知らない人に突然暴言を言い出す先生のほうが頭おかしくないですか!?
あと道を歩けば石を投げられるし。
マッツ・ミケルセンが出てきてゴッホの絵を「醜い」って言うんですよ。
ゴッホの絵って言うほど醜いか?っていうかわざわざ本人に言う必要ある?
なんで?なんでみんなそんなにゴッホを恨むの?と、頭の中クエスチョンマークでいっぱいです。

普通に、一生懸命絵を描いているだけなのに、
何故か悪意を向けられ拒絶されるの。理由がわからないの。
誰か一緒に居てくれる人が欲しい、でも拒絶される。この社会からの断絶感がゴッホ視点なんだろうか。


ただゴッホもコミュ障そうなところはあるんですよね。
特に絵のモデルに対してのコミュ障っぷりは凄い。
ついには街から追放されてしまうことに…

なぜゴッホは生前評価されなかったのか?
画家の評価は時間がかかるもので、ゴッホももう少し長生きしていたら評価されていた…という話があるようですが
それとともに、もう一つ
生前に嫌われていたら評価されにくく、死後、その人の人格と向き合う必要がなくなった時、初めて作品にだけじっくり向き合えるようになるから評価されるんじゃね?
みたいなコメントがあって
なんだか打ちのめされてしまいました。


結局のところ、人から好かれなければゴッホほどの才能を持っていても厳しいという事なのか…
まあ評価するのは他人ですからね。どうしてもそうなりますね。


あとこの映画はカメラワークが独特で、画面がかなり揺れたりボケたりします。
そこが絶賛ポイントらしいですが、私は酔いました。
音楽も単調で不安になる感じだったな…

0 件のコメント:

良ければクリックお願いします

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりぼっち日記へにほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ

ミスドを温めて食べるだけ