2019年11月24日日曜日

理想が高すぎたパウンドケーキの話

何年前かは忘れましたが、お菓子作りが趣味の人からパウンドケーキをいただきました。
ボランティアやバザーなどでお菓子を売る事があるらしく、趣味というかお店を持っていないだけでプロと言って差し支えないのでは?と思いました。
そのパウンドケーキときたら、キメが細かくふんわりとしていて、
お店で売られているパウンドケーキに決して引けを取らない凄いものでした。

その時に思ったんです。
極めればここに到達できるのか、と。

しかし私が作るパウンドケーキはどれもキメが粗く、ベタっとしています。
ああ、なんて下手くそなんだろう。
練習を重ねれば、いつか私もきめ細やかパウンドケーキに到達できる…!


と思っていたのですが


ある日、料理教室のイベントで偉い先生のパウンドケーキを食べる機会がありました。
その時に登場したパウンドケーキは、パウンドケーキとは思えないほどふんわりしていたのです…が、
生地の上部が充分膨らんでいたのに対し、生地の下部は重さで潰れており、
一部、色が濃いまま残っている部分がありまして…
その色違い、ブリティッシュベイクオフならポールが指さして「生焼けだ」って言うアレでは??
20191124 - 1.jpg


それを食べて思いました。
私はもしかして、
到達できっこないほど高い目標を掲げて「到達できない」と嘆いていたのでは?
キメとかそんなに気にしてる人居ないのかも。
あと断面がデコボコするのはキメの問題ではなく切り方が原因っぽい。

とりあえず私は、もっと違うこと気にしたほうが良さそうだな。キメじゃなくて。


昔は、良いものはおのずと選ばれる、みたいな言葉をよく聞きましたが
最近、認められるには「権威」が必要なんだなとひしひしと感じます。
有名な国に行ったり有名な師匠や有名店についたり、あるいは有名大学を肩書きにしてると
補正がかかるというか、そうじゃない同じ実力の人と扱いが雲泥の差というか…
加えてイケメン美女だと尚更。


数年前に出会ったお菓子作りが趣味の人も
フランス留学をしたり有名シェフの弟子になっていたら
今頃は超有名パティシエだったのかもしれない。
本当なら留学経験の有無ではなく、お菓子を作る実力で評価されるべきなんでしょうけど
現実はそうじゃないようで。
それってつまり都心に住んでたり金持ちほど有利って事ですからね。

世の中世知辛いね。

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ミスドを温めて食べるだけ