シグマフォースシリーズ2作目、「マギの聖骨」を読み終わりました。
マギの聖骨【上下合本版】 シグマフォースシリーズ (竹書房文庫)
2作目といっても「マギの聖骨」のほうが先に刊行されたので、
1作目と言うべきか2作目というべきか、迷うところだったりしますが。
先に刊行されたのも納得の面白さです。
主人公はリーダーになりたての若者グレイ・ピアーズ。
序盤では、それなりに血気盛んでスタンドプレー気味な風に書かれますが、
いざ物語が始まってみると普通に頼れるスーパーリーダーです。
ケルン大聖堂で、ミサの参加者が不可解な死を遂げる。
犯人が奪ったものは聖遺物のマギの骨だった。
バチカンとの共同捜査を行う事になったシグマフォースは、
古代七不思議に隠された謎を追いかける事になる。
今作も、最先端の科学と聖書の謎がうまい具合にマッチしていて面白いです。
悪役が非常にわかりやすい悪になっている一方、
前回の敵だったギルドは不穏な動きを見せており、
誰が敵で誰が味方なのか、誰を信じれば良いのかわからない状況が続きます。
特に下巻からは、ピンチに陥った主人公チームをさらに叩き落とす驚きの展開が待っており、
そこから先はノンストップで読みたくなる勢いがあります。
ネタバレにならないように何か言うのが難しすぎて
小並感想の羅列になってしまう。
でも面白い。
これは人間不信になりそうですわ。
今作のヒロインは「若い頃のオードリー・ヘップバーン似」と言われるレイチェル。
相変わらず恋愛描写は多く、
お前ら恋愛しないと仕事できないのかよ。
と、思わずにはいられません。
でもそういう過程もなしに突然くっついて終了ってのも微妙だしなぁー、
だからといってピンチになる度に「強い腕に支えられてどうたら」とか「顔を近づけもにゃもにゃ」とか要らなくね?って思うんですけどね。
今ピンチ、ピンチなんですよ!!
なお次の本もちょっと読み始めていますが、
ここまでやっといて別れそう。
こうやって改めて書いてみると、結構アクション要素が強いんだなと改めて思います。
優位に立ったり不利になったりしながら、いくつかの遺跡を巡って謎を解いていくわけですが
でもなんで遺跡めぐりしてるんだっけ?
と、冒頭の話を忘れそうになります。
マギの聖骨は映画化が予定されているようなので
今から楽しみです。
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