インド映画の供給は少ないです。
新作がインド公開1年後くらいに見れれば上出来で、来月劇場公開されるものは8年前の映画!
その分、厳選されたものがやって来るので大体どれを見ても面白いんですけどね。
それでも自分には刺さらない物はやっぱりあり…
今回上映開始になったインド映画「エンドロールのつづき」は、そんな映画になってしまいました。
映画に魅せられた9歳の少年が進路を決めるまでが物語になっており、
監督自信がモデルになっている実話も含んだお話とのこと。
これは映画好き……それもフィルム映画好きによる、フィルム映画への愛を綴った作品だなと。
コンテンツとしての映画ではなく、映写機やフィルムのほう。
映画の中身にも触れられる事はあるものの、フィルム上映からパソコンを使った上映に切り替わる事を不幸な事象として表現しているので
この監督は映画の中身ではなく、映写機が好きだったと伝わりました。
私の場合、こういうパソコンやらスマホやらを根拠なく良くない物として扱うのが好きではないので、ますます相容れない気がします。
キャッチコピーでは「チャイ売りの少年が恋に落ちたのは”映画”だった」とありますが、
恋というにはコンプライアンス的に色々問題を抱えているかなと。
インド版ニュー・シネマ・パラダイスとかで、ロマンチックやノスタルジー的な路線になってますけど
これは日本上陸時によくある誤ったイメージ戦略のやつなんじゃないかなって。
海外のポスターを見るともうちょっとダークな雰囲気だし
どちらかというと執心・執着といったニュアンスのほうが近い気がします。
綺麗な言葉や雰囲気で包もうとするとギャップがね……
作品内に登場する料理はとても素晴らしく、どれも美味しそうなので
登場した料理名とレシピの一覧が欲しいですね。
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