「努力は必ず報われる」と思える事は恵まれた環境と能力のおかげ
という祝辞が数年前に話題になりましたっけ。他にも色々あったようですが、私この部分に関しては同意しております。
その後訪れたコロナ禍で否応なしに一定の環境を制限されたりしたわけで、まさに自分の努力ではどうにもならない事情とはこういう事だよなと、氷河期時代で自己責任自己責任言われていた私は思うわけです。
格差社会の本場、というと怒られそうですが
未だ根強くカーストが残っているインドにおいて、貧困のために就学を諦めざるをえなかったアーナンド・クマール。
彼が同じく貧困層のために無償の私塾を開く実話ベースの映画がこちら。
スーパー30 アーナンド先生の教室。
だいぶ良かったです。
一部、インド映画の金字塔と言われる「炎」という映画を知っている事前提の歌が入るので、それを知らない私は意味を理解することができませんでしたが
それを差し引いても良かった。
若干、退職届も出さないならそりゃ怒るわと思う場面もあるけれども、映画の展開は変わらないだろうからそこは演出の都合ということで…まあ。
ところで我々にはなぜ教育が必要なんでしょうね。
思考力とか知的好奇心がとか、色々ありますけど
身も蓋もない言い方をすると、安定した収入を得て他人からそれなりに扱ってもらうためというのが大きい気がしております。
阿部寛は言いました。バカとブスこそ東大へ行けと。
社会的に立場が弱い人が努力で身につけられる鎧、それが学歴であるわけで、
特に家の格差が固定になりがちなインドでは、日本よりも重要な事なのかもしれない。
一方で、同じくインド映画の名作「きっと、うまくいく」では学歴社会を批判して、こちらも名作と言われております。
主張は反対なのかな?と思いましたが、しがらみに囚われず、やりたい道に進めるようにという点で2作品の主張は同じなのだと。
あわせて読みたいならぬ、あわせて見て欲しい映画ですね。
来月も熱いインド映画の公開があるし、楽しみですよ。
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