2022年6月1日水曜日

見えない壁の気持ちはわかる アニメ「整形水」を見て思う

成長するにつれて、評価は実力と比例するとは限らないことを学んで行き、
昔は努力さえすればいいと思っていたけれど、いつかの時点で「自分は努力をしても無理だ」と気がついてしまいました。
結局、評価する側の人間に好かれるかどうかが重要なんだと。

それは常に美醜の問題とは限らないけれど、美しいというのはかなり有利に働く要素なのは間違いなく…。

「整形水」は、容姿にコンプレックスを持つ主人公イェジが、顔も体型も自由に変えられる謎の「整形水」を手に入れて美女になる、サイコホラーアニメ。


その中でイェジが「いつも見えない壁があった」と発言するシーンがあるんですよね。
イェジはバレエを習っていて、コンクールで一番上手だという自負があったのに2位しか取れなかった。
が、このイェジがかなりワガママな性格なので、それは自己評価が高いだけで本当は2位の実力だったのでは?とか思う一方で
私には確かにその「見えない壁」を見ているという気もします。

美醜・学歴・縁故による壁を。
あと若干年齢でしょうか。

私はわりと食べ物界隈のニュースを見ていますが、そこで話題になる人って男女ともに見た目が整っていることは最低限で、加えてだいたい東大・早稲田・慶応がアピールされています。
ものすごい熱量で情報発信をしている人が居るのに、ある日突然「東大卒」がやってきてその界隈の代表みたいな扱いになってるとかよく見ますし
仕事でも評価される人は最初から決まっていて、どう足掻いても「そちら側」の人間でなければ決して評価されないわけで。
整形することでその壁が破れるのであれば、私は別にいいと思うんですけどね、整形。

が、イェジは整形水を手に入れたあと、その壁を超えに行かないんですよね
金持ち男を品定めするだけで。
彼女がやりたかった事は一体何だったのか、それは分からない。
だから2位だったんじゃないのか?と、やっぱり思想が戻ってきて、その繰り返しです。

結局、実力不足なのに「美しくないから」「学歴が無いから」「コネもないから」と言い訳して努力を怠っているだけじゃないのか?
という疑問は忘れずにいたい。
努力するかどうかはその時考えるとして。

そして整形モノといえばオチは失敗か副作用か…というところですが
ラストは予想しない方向に進みまして
「面白い」と「胸糞悪い」は両立するんだなと思いながら画面を閉じました。

結構強烈なインパクトが残った作品です。
あと部分的に刺さる事もあったので、見てよかったのかもしれない。

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